動物愛護基金を創設 和歌山市がCF巡り

動物愛護管理基金の創設が全会一致で可決された

和歌山県和歌山市が犬猫の不妊去勢手術の費用として募ったクラウドファンディング(CF)の寄付金の使途を巡り、市議会での答弁を全面訂正した問題で、市は1日、手術や治療に関する費用に限定して使用する「動物愛護管理基金」を創設する条例案と関連の補正予算案を定例市議会に追加提案し、全会一致で可決、成立した。

市が2018年に行ったCFに寄せられた寄付金は2790万2545円。今回成立した条例と補正予算では、寄付金のうち、すでに使用した分を除く20年度末残高見込額の1370万円に、20年度中の使用見込額174万円を合わせた1544万円を基金に積み立てる。

基金の目的は「市動物愛護管理センターにおいて保護された犬及び猫の殺処分ゼロを目指し、人と動物が共に幸せに暮らせる社会の実現に資するため」とし、使途は、CF実施時に説明していた不妊去勢手術と治療に必要な経費に限ることを定めている。

1日午後の市議会本会議では、浜田真輔議員が、今回の問題を受けて動物愛護策に今後どのように取り組むのか、改めて市の姿勢を質問。

尾花正啓市長は、市側が寄付金の目的外使用と受け取られかねない説明をし、その後訂正した市議会厚生委員会での答弁について「ありえないような答弁がなされ、多くの善意を踏みにじるような事態となった」とした上で、基金によって同センターでの不妊去勢手術数の増加や治療などを進め、動物の譲渡を増やすとし、「不幸な命を生み出さない社会の実現を目指す」と決意を述べた。

さらに、ボランティアや関係団体との協力を図るため、動物愛護に関する協議会を立ち上げることを明言した。

定例市議会は同日で閉会し、新型コロナウイルス対策関連費用などを盛り込んだ20年度一般会計補正予算案などを原案通り可決。国への意見書では、防災・減災、国土強靭(きょうじん)化と地域経済復興に向けた社会資本整備の推進、地方の意向を真に反映した地方財政の充実・強化を求める2件を可決した。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。