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和歌山ニュース 交通安全の動画制作 近大と岩出署が連携

交通安全の動画制作 近大と岩出署が連携

公開日 2020.12.22

近畿大学生物理工学部(和歌山県紀の川市西三谷)は、岩出署と連携し交通安全を呼び掛ける動画を制作した。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う交通安全講習が取りやめとなる中、啓発の一つになればと実施。動画はインターネットを通じて学生限定で配信する予定。

同学部では毎年6、11月に交通安全講習会を実施。自動車と二輪車通学者約900人を対象に同署の交通課長が講演会を行っているが、ことしは新型コロナの影響で講習会の開催が困難に。夏ごろから同署と話し合いを進め、このほど撮影を行った。

交通安全啓発活動に取り組む県警交通安全大使「ソレイユ」として活動する同学部人間工学科4年生の安藤里咲さん(24)と、生命情報工学科4年生の長井郁保さん(22)、同学部のゆるキャラ「BOSTくん」のあいさつ動画から撮影がスタート。

宮脇章交通課長が県内や同署管内の交通事故状況などを踏まえて通学時での自動車や二輪車の運転時の注意点などを解説した。

学生からの質問コーナーでは、ソレイユから紹介を受けた在学生2人が「法定速度60㌔の道で前の車が30㌔で走っていて後続も渋滞している場合追い越してもよいですか」など宮脇課長に質問を投げ掛けた。

続いて上田尚宏巡査部長が、学内で事故につながりかねない「ヒヤリハット」地点を解説。コミュニティホール前や北門ロータリー、駐車場前、南門付近下り坂を撮影し「横断歩道を渡る歩行者がいないかしっかり確認しましょう」「歩行者が見えにくい場所なので注意してください」「下り坂が続きスピードが出やすい地点。しっかりと減速して安全に運転しましょう」などと呼び掛けた。

撮影は約3時間。動画は約30分に編集し、本年度中には学生がインターネットで視聴できるように進めるという。

宮脇課長は「動画を見て自身の通学や普段の生活での運転を振り返ってもらい、安全運転に努めてもらえれば」と話した。

ソレイユの安藤さんと長井さんは「命を大切に、ルールを守って運転できるような動画を作りました」と笑顔で話した。