連節バスを3月に試走へ BRTの共同研究

共同研究会であいさつする尾花市長(奥中央)

和歌山市と南海電鉄は18日、市の新しい公共交通として導入を検討する「BRT(バス・ラピッド・トランジット=バス高速輸送システム)」の第1回共同研究会を市役所で開き、車体2台をつなげた連節バスの試走を3月に行うことなどを話し合った。

BRTは、連節バスやPTPS(公共車両優先システム)、バス専用道、バス優先レーンなどを組み合わせることで、運行の定時性やスピードを確保し、輸送能力のアップを可能とするバスシステムのこと。

同市毛見の和歌山マリーナシティに誘致が進められているIR(カジノを含む統合型リゾート)が実現した場合を前提に、利用者や従業員の交通輸送の課題を解決するのにBRTが有効だと南海電鉄が市に提案し、昨年11月に共同研究がスタートした。

第1回研究会は冒頭のあいさつを除いて非公開で行われ、終了後に尾花正啓市長と南海電鉄の西川孝彦交通政策室長が取材に応じた。

尾花市長は、市民に親しまれ、市の発展を支えた路面電車「市電」が廃止されてことしで50年となり、その後のマイカーを中心とする移動手段も転換期を迎えているとし、次世代の公共交通であるBRTの実現に期待。「安全、便利で快適な移動手段が求められており、和歌山城や和歌浦などの景色も楽しみながら移動できるといい。市内全体の交通ネットワークの充実に向け、夢のあるスタートになる」と話した。

西川室長は、連節バスを試走することで、既存の道路での右左折に支障がないか、他の車両の流れに影響が出ないかなどの課題を確認し、市と連携して検討していくとした。

試走には南海電鉄グループの南海バスが関西国際空港内で運行している連節バス(定員100人)を使用し、3月6、7日の2日間にわたり、南海和歌山市駅やJR和歌山駅を含む市中心部と和歌山マリーナシティを結ぶルートを走る。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。