紀の川市が6年連続V 県広報コンクール

「故郷に誇りを持ってもらえる広報紙に」と秘書広報課広報広聴班の皆さん

紀の川市の「広報紀の川7月号」がこのほど、「第18回和歌山県広報コンクール」の広報紙の部で6年連続の1位に選ばれた。主な取材・編集を手掛けた秘書広報課広報広聴班の山本真緒副主査(32)は「これからも市民の皆さんとともに作り続け、故郷に誇りを持ってもらえるような広報紙にしていきたい」と話している。

県広報協会が広報技術の向上を目的に実施。県内の市町村が2020年1月から12月の間に発行・発表した広報紙、掲載写真、映像作品の中からそれぞれ任意の月号及び映像作品を応募した。

広報紙の部の応募は30点(市部9点、町村部21点)。審査員は㈱和歌山リビング新聞社と㈱クリエイターが務めた。

審査は記事の切り口の発想性、訴求力などの「企画」、表現力や読みやすさ、表記などの「文章」、基本フォーマットやレイアウトなどの「デザイン」、記事の内容に合っているかなどの「写真」、見やすさや分かりやすさといった「視認性」を各1~10点で評価し、2社の合計点数によって順位を決定した。

「広報紀の川」は「ひととまちをつなぐ広報紙を届けたい」との思いのもと、暮らしに役立つ情報だけでなく市内で頑張る人の姿や思いを紙面に詰め込んでいる。市民が広報紙を読んで、自らが住むまちに少しでも関心を持ってもらおうと、毎号テーマを決めて特集記事を掲載する他、レイアウトや文章を工夫して読みやすくしている。

1位となった「7月号」は新型コロナウイルスの感染拡大で緊急事態宣言が発出されるなどコロナ関連のニュースが続く中で、少しでも明るい話題を届けたいという思いを込めて作った。

特集では昨年6月19日に日本遺産に認定された日本最古の修験の道「葛城修験」に焦点を当てて製作した。

葛城山は、約1360年前に修験道の開祖といわれた役行者が初めて修行を積んだ地。修験者に重要な山岳修行の場とされていたこと、紀の川市中津川一帯は「中台」と呼ばれる葛城修験の中心地で、古くから儀式が行われたことなどを紹介。とりわけ、中津川周辺の集落では役行者が川の行場を切り開く際に付き従った前鬼の5人の子孫が暮らしており、今なお山中で厳しい修行を積む修験者のため地域がさまざまな支援を行っていることなどを伝えている。歴史遺産や伝統を受け継ぐ人々の思いを広く伝え、郷土愛や歴史の道が守り伝えられることを願って作った。

市民からの反響は大きく「自分が住んでいる地域に、こんな歴史ある場所があることを初めて知り、誇りが持てた」「地域の魅力を市外の人に伝えたい」などの声があったという。

講評では「深い取材力と撮影。いいものを作りたいという気持ちが込められている」「表紙の迫力と臨場感がある写真で、中面を見たいと興味が湧く」「レイアウトにも工夫があり、全体的に素晴らしい出来栄え」など高い評価を受けた。

岩橋千明班長(49)は「毎号いいものを届けたいとの思いの結果だと思うのですごくうれしい」と笑顔。山本副主査は「市内で素晴らしい取り組みや頑張っている人をこれからも伝えていきたい。広報紙がまちの誇りの一つとして思ってもらえるように頑張ります」と喜んだ。

この他、本紙エリアでは、写真の部2位に紀美野町「広報きみの11月号」表紙が選出された。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。