ワクチン接種を前倒し 和市が1500人分追加

ワクチンの追加配分を発表する尾花市長

65歳以上の高齢者を対象とした新型コロナウイルスワクチンの接種について、和歌山市は15日、約1500人分を追加配分し、4月の接種を約3000人分に増やすと発表した。5月以降の安定供給の見通しが立ち、計画を前倒しする。同日の定例記者会見で尾花正啓市長は、6月末までに市内の高齢者約11万6000人分のワクチンが確保される見込みだとし、「慌てずに打ってもらいたい」と話した。

ワクチン配分の前倒しは、4月に接種した人の2回目用として保管する予定だった1500回分を、さらに1500人の1回目用に使用するもの。5月初旬分のワクチンが確保できたことに伴い、市は県を通して国の了解を得た。

5月3日の週には約2万人分が供給される予定で、10日以降、現在は市内116医療機関で行っている接種を277機関に拡大し、6月末までに全高齢者への接種完了を目指す。

接種できる医療機関の一覧は、4月26日から「市報わかやま」5月号と一緒に各戸に配布する他、市ホームページや各支所・連絡所などでも見られる。

これまでの接種状況は、4月12~15日の4日間で403人(見込み含む)が接種し、14日正午現在、副反応の報告はないという。

変異株陽性が31% カラオケ44人感染

紀北地域では急激な感染拡大が続いており、尾花市長は「市中感染の可能性が非常に高い」と危機感を示す。

第4波の3月14日~4月14日に確認された市内の陽性者は258人で、うち44人がカラオケで感染し、4件のクラスター(感染者集団)も認定されている。

感染力が高いとされる変異株による感染も拡大。3月14日~4月12日の陽性者211人のうち31%(65人)が変異株となっている。

年齢層別では、変異株陽性者の47%(31人)を30歳未満が占め、30~59歳が37%(24人)、60歳以上が16%(10人)で、若い世代ほど多い傾向が見られる。

尾花市長は、県が14日に発表した「県民の皆様へのお願い」と同様、25日まで不要不急の外出を控えること、大勢での飲食や家族以外とのカラオケをしないことなどを市民に要請。大阪など感染者が急増している地域への移動については「不要不急はもちろん、仕事などもテレワークなどを活用し、できるだけ行かないようにしてほしい」と述べた。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。