観光列車「銀河」 7月から紀南コース運行

WEST EXPRESS 銀河(JR西日本和歌山支社提供)

JR西日本㈱和歌山支社は13日、京都駅と新宮駅を結ぶ長距離列車「WEST EXPRESS 銀河」について、7月16日から12月22日まで運行を開始する計画を発表した。停車駅では地元によるさまざまなもてなしも設定されている。同支社で開いた記者会見で、冨本直樹和歌山支社長は「深い歴史と文化、豊富な観光資源に恵まれた和歌山を銀河で旅行していただき、これを機会にリピーターになっていただけたら」と力を込めた。

「WEST EXPRESS 銀河」は1980年にデビュー。かつて県内でも普通列車として走行していた車両「117系」を改造したもので、車体カラーは西日本各地の美しい海や空をイメージし瑠璃紺(るりこん)色を採用。昨年9月に運行が始まり、これまで関西と山陰、山陽地方を結んできた。和歌山を巡る紀南コースは、週2往復程度運行する。全席指定の6両編成で、うち2両がグリーン車。個室やフリースペースもある。

下り列車は、京都駅を午後9時15分に発車し、新宮駅には翌日午前9時37分に到着する。県内の停車駅は和歌山、串本、紀伊勝浦の3駅。和歌山駅には午後11時42分に到着し、午前1時に発車する。停車中は同駅の近くにあるラーメン店「まる豊」で細麺に豚骨醤油味のスープがよく絡んだ中華そばを味わえる。串本駅には午前6時4分に到着。停車中は国の天然記念物に指定されている絶景「橋杭岩」を鑑賞でき、「レストラン空海」では、串本沖で取れたカツオを使用したタタキ丼や地元産の貝類を味わうことができる。

上り列車は、新宮駅を正午に発車し、県内では紀伊勝浦、太地、古座、串本、周参見、白浜、海南、和歌山の8駅に停車。太地駅では「くじらの竜田揚げ」が振る舞われる。周参見駅では、駅隣接の津波避難タワーや駅から徒歩3分のすさみ海水浴場から雄大な太平洋の景色を眺めることができる。車内では地元の食材をふんだんに使用した弁当を味わえる。京都駅には午後10時24分に到着する。

新型コロナウイルス感染症の対策として車両への換気システム導入、消毒液の設置、乗車時の検温などを行う他、車内での密を避けるため定員を通常時より4割少ない54人とする。購入は日本旅行の専用サイトから。

冨本支社長は列車のコンセプトについて「カジュアルな列車旅をリーズナブルに楽しんでいただく」と紹介。海沿いの区間では速度を落として運転するとし、「車窓からの眺めも醍醐味(だいごみ)。ぜひとも絶景スポットをご覧いただきたい」とPR。新型コロナの感染拡大の現状を踏まえ「お客さまに安心してご旅行いただけるように努めてまいりたい」と話した。上段貴司和歌山営業部長は「列車旅をあまりされない方にも、ゆったりとした観光列車の旅を楽しんでいただきたい」と期待を寄せた。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。