山田洋次監督迎え 「キネマの神様」先行上映

幸福な奇跡の物語((C)2021「キネマの神様」製作委員会)

映画『男はつらいよ』に登場する人情あふれるまちづくりを目指す「わかやま寅さん会」(西本三平代表)は7月5日、和歌山市松江のジストシネマ和歌山で、山田洋次監督の新作映画『キネマの神様』の先行上映会を行う。山田監督と、同市出身で同作の照明を担当した土山正人さんも来和し、舞台あいさつを予定。同会は「人と人が気軽に会うことが難しくなっている今だが、劇場で共に作品を味わうことを大切にしたい」と願っている。

同会は、山田監督の大ファンで監督と30年以上親交のある同市の元高校教諭、西本代表が中心となり、2013年に発足した。「今の世の中は、『男はつらいよ』に出てくるような人情が必要」と、シリーズ49作品の上映を企画。その思いに賛同した山田監督をはじめ関係者が「上映するなら新作を」と提案し、19年には『男はつらいよ50おかえり寅さん』の先行上映会を同館で開催。山田監督と土山さんも来場し、監督の希望で参加した地元高校生40人と意見交換するなど交流を深めた。

今回上映される『キネマの神様』は松竹映画100周年記念作品で、原田ハマ原作の小説を実写化。8月6日に全国公開される。沢田研二、菅田将暉がダブル主演。当初、主演は志村けんが務めるはずだったが、昨年撮影途中で逝去したことで、沢田が代役として出演することとなった。

ストーリーは、ギャンブル漬けで借金まみれのゴウ(沢田)は妻と娘にも見放されたダメ親父。若き日、ゴウは助監督として夢を追い求め青春を駆け抜けていた。初監督作品「キネマの神様」の撮影初日に転落事故で大けがをしてしまい、作品は幻となってしまった。半世紀後、同作の脚本が出てきたことでゴウの中で止まっていた夢が再び動き始める――というもの。「映画の神様」を信じ続けた男と、その家族に起きる奇跡の物語が描かれている。

西本代表は「ぜひ若い世代に見てほしい。また、わがまちを考える機会になれば」と話している。

上映は午後1時50分~、5時10分の2回を予定。2000円。チケットの取り扱いは和歌山市の太田書店(℡073・422・5742)、本屋プラグ(℡073・488・4775)の他、岩出市の亀田良恵さん(℡070・6682・2459=午前9時~午後4時)。問い合わせは西本代表(℡090・6972・7976)。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。