9日朝に断水解消へ 六十谷橋にバイパス設置

崩落した六十谷水管橋(手前)とバイパスが設置される六十谷橋(奥)

和歌山市の紀の川北部地域の断水問題で、尾花正啓市長は4日夜、6日から応急復旧工事を開始する見通しが立ち、8日中の送水開始を目指すと発表した。崩落した六十谷水管橋の約40㍍東に架かる六十谷橋に仮設の水道管を設置してバイパス(迂回路)とする。早ければ8日深夜から9日早朝ごろに断水は解消する見通し。

バイパスは全長約560㍍。ダクタイル鋳鉄の直径70㌢の水道管を使用し、六十谷橋の車道上に1本を設置する。崩落した水管橋の水道管(直径90㌢、2本)に比べて規模は小さくなるが、従来の一日当たり約4万8000立方㍍と同等の送水が可能としている。

六十谷橋の荷重の問題から、バイパスが設置されている間は橋の通行はできなくなる。崩落した水管橋が本格復旧し、バイパスが撤去できるまで、長期にわたって全面通行止めが続くとみられる。

尾花市長は4日夜の記者会見で「長期の断水で市民にご迷惑をお掛けし、おわびする」と改めて陳謝したが、崩落事故発生から一日での復旧めどの発表に、仁坂吉伸知事は5日、「(事故や被害の規模からすると)驚異的な短期間でとりあえず応急復旧ができる」と評価した。

予定通り8日に送水が開始されれば、まず紀の川北部4カ所の配水池に水をため、順次、各世帯へ給水する。濁り水が発生する恐れがあり、配管内の洗浄作業も行うため、市は市民に理解を呼び掛けている。

崩落の原因究明について尾花市長は、専門家の分析が必要との認識を示した。紀の川に落ちた橋の部材の引き上げに時間を要することなどから、時期の見通しは立っていない。

断水地域への給水作業は、県内市町村や近畿各府県の市町村、自衛隊などの支援を受け、5日は給水車117台で続けられた。

給水対応施設は紀の川北部の市立小学校22校の他、南部の支所・連絡所29カ所、コミュニティセンター4カ所も開放。さらに北部の中学校8校も追加する。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。