水管橋つり材破断 激しい腐食、崩落の一因か

つり材の破断について説明する尾花市長

破断が確認された六十谷水管橋のつり材(左は和歌山市撮影のドローン映像より)

破断が確認された六十谷水管橋のつり材(左は和歌山市撮影のドローン映像より)

和歌山市紀の川北部地域の断水問題で、尾花正啓市長は6日夕方、六十谷水管橋の崩落しなかった箇所で、ドローンの映像から、橋をつり上げて支える「つり材」4本に激しい腐食による破断が確認されたことを明らかにした。ことし5月11日に国土交通省の立ち会いで行った目視点検では発見できていなかった。崩落箇所にも同様の破断があり、崩落につながった原因の一つとみられる。

つり材は、水管橋上部のアーチと水道管が通る水平の構造部を縦につなぐ。同橋には橋脚間に七つのアーチがあり、つり材は各アーチに18本ずつ設置されている。

破断が確認されたのは、崩落した中央のアーチの一つ北側のアーチ。風対策のために斜めの部材をつり材に取り付けている金具部分の上下が破断していた。

金具付近は突起になるため、雨水や塩分、鳥のふんなどがたまりやすく、腐食や劣化が起こりやすいという。

市は6日から国土技術政策総合研究所などの専門家と映像の分析などを始めており、崩落の原因究明には至っていないが、つり材の破断が少なくとも一つの原因とみている。

市による水管橋の点検は、約40㍍離れた六十谷橋の歩道上からの目視を毎月、水管橋上の管理通路を歩いての目視を年に1回、国交省が立ち会う管理通路からの目視を3年に1回実施。ことし5月の立ち会い点検では、水管橋に腐食があると報告し、来年度に塗装の対応を検討していたが、つり材の破断は把握できていなかったという。

尾花市長は、人や車両が通行する道路橋ではつり材の点検は重視されているとし、「道路橋に比べて(点検の在り方が)甘かったと言わざるを得ない」と述べ、今後は道路橋に準じた点検の必要があるとの認識を示した。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。