人が集う場に みその商店街に地元学生の絵画

高校生らの大作を楽しむ親子

JR和歌山駅の近くにあるみその商店街(和歌山市美園町)を元気にしようと、地元の高校生らが制作した絵画の大作が、訪れた人を出迎えている。地元の学生の力を借り、商店街を盛り上げるきっかけになればと同商店街共同組合が展示を企画。西通りの一角にスペースを設けた。

展示されているのは、県立和歌山商業高校(同市砂山南)、和歌山ろう学校(同)、笠田高校(かつらぎ町笠田東)の3作品。大きさは畳4枚ほどで縦180㌢×横360㌢。

同商店街は戦後、闇市から発展した、にぎやかな商店街だったが、近年はシャッターが閉まったままの店も目立つ。

和歌山ろう学校の作品「みんな あつまれ!」は、中央にタコやアザラシ、ジンベイザメなど海の生き物が大集合し、大きなクジラを形作っている。3歳から20歳の全校生徒26人で制作できるようにと、童話「スイミー」をイメージ。「人が集まる場所になってほしい」との思いを込めた。ことし4月から約5カ月かけて制作、9月末から展示している。

下部には、手話に興味を持ってもらえたらと指文字の「みそのしょうてんがい」、「みんなあつまれ」、「わかやまろうがっこう」と、間に「アイラブユー」、「絆」を表す手話の手の形も描かれている。

制作した生徒たちは「指文字や手話は色がきれいに見えるよう、何度も塗り直した」、「みんなと一緒に作った絵が、大きなクジラに出来上がり、とても感動した」と喜んでいた。

和歌山商業高校美術部の生徒は青をメインに「人魚」を描き、県立笠田高校は幸せな気持ちになるように願いを込め「天使」をモチーフにした作品を制作。それぞれ高校生の感性が光る作品が並ぶ。

母親と弟と一緒に通り掛かった和歌山市の河野紡希さん(6)は「きれい。イルカがかわいい」と笑顔。

同商店街の廣井盛夫理事は「どれも本当にすばらしい作品。『すてきな絵があるよ』と一人でも興味を持って来てくれると商店街の活性化にもつながるのでは」と期待を寄せている。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。