感動の23日間に幕 紀の国わかやま文化祭

グランドフィナーレを飾ったステージ

和歌山県内初開催となった日本最大の文化の祭典「紀の国わかやま文化祭2021」(第36回国民文化祭、第21回全国障害者芸術・文化祭)が21日、閉幕した。和歌山市の県民文化会館で閉会式が行われ、約600人が会場で観覧し、インターネット中継でも多くの人が視聴する中、よさこい踊りや歌、手話コーラスなど躍動のステージで23日間のグランドフィナーレを飾った。

同文化祭は「山青し 海青し 文化は輝く」をキャッチフレーズに、10月30日の開幕以来、県内各地で約160事業が行われてきた。

閉会式のオープニングでは、文化祭の振り返り映像の上映に続き、来年が400年の節目となる紀州東照宮の大祭「和歌祭」の演目「摺鉦(すりがね)・太鼓」「薙刀振(なぎなたふり)」「唐船(とうぶね)・御船歌(おふなうた)」を和歌祭保存会が披露し、江戸時代から受け継がれる豪華絢爛(けんらん)な芸能を全国にアピールした。

式典では、仁坂吉伸知事が「県が文化一色に包まれ、多くの方々が地域や世代、ジャンルを超えて、互いに理解を深め、感動と喜びを分かち合うことができた」と文化祭の意義を語り、新型コロナウイルス感染症の困難な状況下での準備、開催についても、関係者の工夫や努力によってやり遂げられたと振り返った。

来年の開催県、沖縄からは照屋義実副知事らが出席し、大会旗の引き継ぎを受け、伝統芸能の琉球舞踊と創作エイサーでステージを華やかに盛り上げた。

和歌山県誕生150年(22日)のPRもあり、文化祭マスコットの「きいちゃん」が巨大なクラッカーで祝福した。

舞台はいよいよグランドフィナーレへと移り、山岳修行者のほら貝、興国寺(由良町)の虚無僧による尺八、黒潮躍虎太鼓保存会の和太鼓演奏に続き、県出身のアーティストたちのステージへ。

ウインズ平阪さんと優月さんが熱唱する「YAPPA紀州」に乗せて、県立紀伊コスモス支援学校高等部がよさこい踊りを披露した。

文化祭広報キャラバン隊のメンバーとして、準備期間から盛り上げに貢献してきた藪下将人さん、田頭宜和さん、「singer SAYAKA」さんの3人は、和歌山児童合唱団、「TEAM SIGN」と共に登場。「花は咲く」「翼をください」「上を向いて歩こう」の3曲を歌声と手話で届け、会場は拍手に包まれた。

出演した和歌祭保存会の畑中生好(たかよし)さん(83)は「全国に和歌祭を知ってもらえる非常にありがたい機会になった。400年祭の来年はぜひ、和歌浦に見に来てほしい」と話していた。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。