飲食や旅行サステナブルに パッケージ発売

「わかやまサステナブルパッケージ」を説明する次田委員長

脱炭素社会への取り組みが世界で拡大する中、温室効果ガスの排出削減に貢献できるカーボンオフセット付きの旅行、飲食プラン「わかやまサステナブルパッケージ」を販売する先進的な取り組みが1日に始まった。地域の食材をふんだんに使った食事、和歌山を感じる宿泊プランなど、地域資源を持続的に活用する観光により、和歌山の魅力発信、地方創生を目指す。

わかやまサステナブル・ツーリズム推進委員会(次田尚弘委員長)が企画し、和歌山市観光協会が協力している。

サステナブル・ツーリズム(持続可能な観光)の考え方に基づき、旅行者が訪れる地域の環境を汚すことなく、地域の産品を消費することで経済の活性化に貢献し、地域の魅力に深くふれ、発信することで訪れる人がさらに増え、地域が元気になる仕組みを創出するのが目的。

最大の特徴は、カーボンオフセットの仕組みを取り入れていること。二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガスの排出削減量や吸収量を売買可能なクレジットとして国が認証する「J―クレジット制度」を活用し、プランの料理を作る際やホテルの利用時に発生するCO2を実質ゼロにする。

同推進委は、植林事業者の協力により広川町の森林が吸収するCO2をあらかじめクレジットとして購入。さらに、プランのサービス利用料の約5%でスギやヒノキの苗木を購入し、植樹することで、林業の振興につなげ、長期的にはCO2吸収量が上回り、環境に貢献もできる。利用者にはカーボンオフセットの証明書を発行する。

今月から来年3月末までは試験販売期間とし、利用者にはアンケートを行い、来年度以降の本格販売に生かす。

現在の参画事業者は、四季の味ちひろ、マリシーザ、わかうら食堂の飲食業3店と、宿泊のダイワロイネットホテル和歌山、アパホテル和歌山の2施設(いずれも和歌山市)。

新鮮な海産物やフルーツ、熊野牛など地元食材たっぷりの飲食は、3店で3000円、5000円、7000円の各プランを用意。宿泊プランは近日発売を予定し、和歌山城や紀の川の眺望が楽しめる部屋の提供、ゆったり過ごせるようチェックアウトの時間を遅くするなどのおもてなしが考えられており、8000円、1万円、3万円の3プランがある。

販売は電子チケット方式で、県が実施する「わかやまリフレッシュプラン」と同じ、るるぶレジャーチケット「PassMe!」のシステムを利用している。

次田委員長(33)は、大学在学中の2008年から、和歌山市中心市街地をはじめ地域の魅力を発信する「和歌山さんぽみちプロジェクト」に取り組み、市観光発信人を務める他、本紙毎週日曜付に「わかやまニュースハーバー」を連載している。

「わかやまサステナブルパッケージ」については、「コロナで大変なときは和歌山の人が地域のことを知るために地元を旅行してもらい、コロナが収束すれば県外の人たちも来てもらえる、両面で使えるパッケージをつくりたかった」と話し、「新しい旅の在り方を和歌山市から提案し、和歌山を深く知ってもらえるお手伝いをしたい」と意気込んでいる。

プランの詳細や電子チケットの購入は公式サイト(https://sustainable.wakayama.jp/)。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。