愛犬の姿を再現 羊毛フェルトの作品展

ずらりと並ぶイヌの七福神と前田さん㊨

愛犬の姿をそのままに羊毛フェルトで再現する、和歌山市の前田匡美さん(58)の作品展が31日まで、同市禰宜のケーキサロン・マニエールで開かれている。

前田さんが羊毛フェルトに出合ったのは8年ほど前。飼い犬をよりリアルに表現したいとほぼ独学で制作するうちに周りから「うちの子も作って」と声を掛けられるようになった。

作品は聞き取りや何十枚もの写真を基に、ニードルと呼ばれる専用の針を何度も刺しながら形を作る。個体で異なる毛色は、微妙な違いを出すために染めたり、さまざまな色の羊毛フェルトを混ぜたりといかに「その子」らしくなるか工夫を重ね、1カ月ほどかけて丁寧に仕上げる。一日9時間ほど制作に没頭する日もあるという前田さんは「できるだけリアルに。そうでないと『うちの子』にはならない。形として触れることができる幸せを届けたい」と笑顔。

前田さんの作品はインスタグラムの投稿や口コミなどで広がり、アメリカなど海外から制作の依頼が来ることも。今まで手掛けた「うちの子」の作品は、イヌ、ネコ、ハムスター、ハリネズミなど約200体。作品の完成度の高さに、依頼者の中には涙する人やいとおしそうに何度もなでる人もいるという。

今展では、羊毛フェルトで制作したイヌやネコ、ことしの干支(えと)の「寅(とら)」をモチーフにした作品など約60点が並ぶ。

新作「犬の七福神」は、華やかな衣装の7匹のイヌが、福を呼ぶ神様に扮(ふん)した作品。前田さんの愛犬ミニチュアピンシャーのLILA(りーら)ちゃんは紅一点の弁財天として登場する。

前田さんは「コロナ禍の中、温かみのある作品で心を癒やされてほしい」と話している。

午前9時から午後7時(最終日は3時)まで。

問い合わせは同店(℡073・477・3155)。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。