スペインでの一期一会 森さんが電子書籍

自著を手に笑顔の森さん

和歌山県内でのフラメンコの第一人者で、昨年設立20周年を迎えた和歌山フラメンコ協会の会長を務める森久美子さんが、本紙に月1回連載のコラム『スペインの空の下で』に加筆修正し、㈱22世紀アートから電子書籍を出版した。森さんは「フラメンコに魅せられて訪れたスペインの地で出会った人や、楽しかった思い出を一緒に体験してもらえるような本になっているので、スペインやフラメンコに興味のある人に手に取ってもらえれば」と呼び掛けている。

森さんの著書は、2013年から15年まで本紙に連載していたコラム「スペインの風」をまとめた書籍『スペイン子連れ漫遊記』に続く2作目。

50章にまとめた今回の作品には、森さんが「国民性は違うけれど、やっぱり人間は一緒だなと思った」と振り返るスペインの日常での体験を通して、情熱の国の文化や生活、人、フラメンコの魅力などがつづられている。

スペインから船で出掛けたモロッコでの出来事も記されており、「書籍化を進める時は、当時に戻ったような感じで楽しかった一方、もう会えないんだなと切なかった」と現地の人との出会いを懐かしむ。「若い時には普通に通り過ぎた出会いも、年齢を重ねてくるともう1回会いたい人が出てくる」と一期一会を回顧し、「こんな広い宇宙で出会い、一緒に笑ったり泣いたりした思い出は宝物として大切にしたい」と話す。

森さんは小学生の頃、毎日のように世界の童話を読んでは「世界へ行ける人になりたい」と強く思っていたといい、「スペインはもちろん、もっといろんな国にも行きたい」と今もその思いは強い。「文章を書くのが好きなので、いずれは『世界の空の下で』といったように、世界中の体験談を書いていきたい」と意気込み、コロナ収束後に訪れる先での新たな一期一会を心待ちにしている。

128㌻。電子書籍のみ。980円。アマゾンで購入できる。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。