旅館の壁にアート SHINOZAKIさんが描く

木村屋の壁画を手掛けたSHINOZAKI HILOSHIさん

和歌山市新和歌浦の旅館「和歌の浦 木村屋」の壁面が〝和歌の浦〟をテーマにしたアートな壁画に生まれ変わった。

手掛けたのはアーティストのSHINOZAKI HILOSHIさん(43)。同旅館西側の高さ約20㍍、幅約10㍍の壁に外壁用塗料を使い、海の色で妹背山や不老橋、ハワイ諸島を発見した双胴船「ホクレア号」などを、約2カ月かけて1人で描いた。

SHINOZAKIさんは東京都出身。約10年前にハワイ島で、師匠となる人に出会ったことでアーティストとして生きていこうと決意。約5年前に、知人の紹介で和歌浦を訪れ「ここは自然と人とが一体になり地球と同調している場所。ここで絵が描けたらいいな」と魅了されたと話す。

これまで、スーパー店内の壁画のアートディレクターとして関わったり、Tシャツやロゴをデザインしたり、同旅館で個展を開くなどしている。

このほど、木村屋の依頼で壁画を描くにあたり、周囲の歴史などを探究したという。妹背山の経石を調べた帰りに雨が降り、虹が架かったことが印象深かったと振り返る。壁画には妹背山や多宝塔、虹を描いた。虹にはあえて色を加えず見る人によって価値観が多様であることを示している。

SHINOZAKIさんは「海を漂っているような感じで流れに身を任せ描いた。絵を通じて、ここにいる人たちのインスピレーションになれば」といい、「部屋からは全く違う見え方ですよ」と笑顔。木村屋の木村喜厚代表取締役は「子どもの時から見ていた壁なのに、よその家を見ているみたい。和歌浦の景色の一つになるのでは」と完成を喜んだ。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。