県内から2校にセンバツ切符 和東と市高

帽子を投げて甲子園初出場を喜ぶ選手たち(和歌山東)

こぶしを高く突き上げ、甲子園での勝利を誓う選手ら(市和歌山)

こぶしを高く突き上げ、甲子園での勝利を誓う選手ら(市和歌山)

第94回選抜高校野球大会(3月18日開幕、阪神甲子園球場)への出場が決まった和歌山東と市立和歌山。県内から2校が出場するのは2019年の智弁和歌山、市立和歌山以来3年ぶり。決定の知らせを受けた両校の選手は、帽子を天高く上げるなどして喜びを爆発させた。

和歌山東は春夏通じて甲子園初出場。軟式から硬式に部を切り替えてから12年目で、悲願の甲子園切符をつかんだ。昨秋の県大会で準優勝。近畿大会でも金光大阪を下し準優勝した。

サイドスローのエース麻田一誠投手(2年)は、打者の外に逃げるスライダー、打者の膝下に落ちるシンカーなど多彩な変化球で相手を翻弄(ほんろう)し、バットの芯を外させ打たせて捕るピッチングが魅力。中学1年生の時に「あまりいないタイプのピッチャーになりたい」との思いから、現在の投球スタイルに変えたという。

出場決定に麻田投手は「決まるまでは不安だった。やっと甲子園のマウンドに立てる。センバツでは魂の野球を見せたい」と話した。

チームを引っ張る此上平羅(このうえたいら)主将(2年)は「一球一球集中して臨みたい。市立和歌山と対戦することがあれば、必ず勝つ」と意気込んだ。

米原寿秀監督(47)は、「甲子園の大舞台で選手たちには思い切ってやってほしい。全員の力で粘り強い野球をしたい」と話した。

2年連続8回目の出場を決めた市立和歌山高校は、昨秋の県大会決勝で県立和歌山東を下し優勝するも、近畿大会では8強にとどまった。出場は厳しいともされる中で届けられた吉報に、昨年の選抜でもマウンドに立った米田天翼(つばさ)投手(2年)は「ホッとしたという気持ちが大きい」と安堵(あんど)の表情を見せた。

制球力がある直球が持ち味で、最速149㌔を投げる右腕・米田投手を中心に、長身から投げ下ろす右投げの淵本彬仁投手(2年)、左腕の宮本勇投手(同)と力ある投手陣がそろう。半田真一監督は「良いピッチャーが複数いる。守備力も高く、そこに攻撃力をしっかり準備し、本番に臨みたい」と一戦必勝を目指し、持ち前の組織力をさらに引き上げていきたいと力を込めた。

準々決勝で敗れた近畿大会での悔しさをバネに、秋から体づくりを一から見直したという米田投手は「ストレートに強さが出てきた」と自信を見せ、「エースはチームを勝たせないといけない。自分が投げる試合は全イニング無失点が目標。去年を超えることが先輩たちへの恩返しになる」と意気込んだ。守備の中心を担う松村祥吾主将は「チーム力で勝っていくチーム」と話し、前主将の松川虎生(こう)捕手(ロッテ)が掛けてくれたという「お前ならできる」の心強い言葉を励みに「最終的には優勝を」と選手一丸、力強く高く上げたこぶしに甲子園での勝利を誓った。

仁坂吉伸知事…両校の甲子園出場を大変うれしく思うとともに、これもひとえに選手・指導者のたゆまぬ努力と応援してこられた皆さまの熱心な支えのたまものと心から拍手を送ります。

昨夏の智弁和歌山高校の優勝に続き、本県代表校が28年ぶりに紫紺の大優勝旗を持ち帰ってくれることを期待しています。

宮﨑泉県教育長…お互いに切磋琢磨してきた両校が、そろって甲子園への切符を勝ち取られました。本県から2校が同時出場することは大変誇らしいことです。甲子園でも積み重ねた努力の成果を遺憾なく発揮され、和歌山旋風を巻き起こしてくれることを期待しています。

尾花正啓和歌山市長…コロナ禍の中、「和歌山市からダブル出場」という明るいニュースを届けていただき大変うれしく思います。皆さんの力強いプレーが、皆さんを応援するたくさんの市民に感動と元気を与えてくれることでしょう。ご活躍を心から期待しております。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。