和市チャレンジ新商品 「らく段」がGP

ウェルキャリーを手に冨田社長

和歌山市内の中小企業者が開発した優れた商品を市が「チャレンジ新商品」と認定する取り組みにおいて、市は5事業者5商品を選定。このうち、審査会で最も高い評価を得た㈱マルトミレンタ(同市井戸)の、車椅子ごと担げる可搬型階段昇降機「らく段」ウェルキャリーをグランプリに選んだ。

同商品は、同社が2017年から大阪の開発者と共に商品化を進めてきた階段昇降機「らく段」シリーズの新商品として、昨年秋に開発。L字型のウェルキャリーは、車輪幅や奥行き調整ができ、手持ちの車椅子に合わせて簡単に取り付けられる。介助者がハンドルに設置された操作パネルのボタンをタッチすると、クローラーベルトが階段の傾斜に沿うように動き、スムーズに昇降。車椅子に座ったまま安全に、介助者は楽に階段の昇降介助ができるというもの。

これまでの「らく段」では、手持ちの車椅子からの乗り換えが必要だったため、「自分の車椅子で階段を昇降できたらいいな」という顧客の声に応える形で誕生した。

他のらく段シリーズ同様、ボタンを押すだけのシンプルな操作方法と、折り畳み式で組み立てや収納も簡単かつコンパクトにできる。介助式、自走式、どちらの車椅子にも対応しており、階段の昇降時に車椅子を乗り降りすることなく、〝ドアTOドア〟が可能になるため、階段介護の利便性が高まり、医療・介護業界での効率的な運用が期待される。

審査会では、介護関係の安全や省力化に力を注いでいる商品であることが高く評価された。

同社が「チャレンジ新商品」に選ばれるのは17年の折り畳み搬送ストレッチャー「ストコン」、18年の可搬型階段昇降機「らく段」介護福祉用・荷物用に続く3回目だが、グランプリは初めて。

同社の冨田博文社長(62)は、「今後も『車椅子バリアフリー』の実現に向け、お客さまの要望に応えていきたい」と意気込み、「一人でも多くの困っている方々に使ってもらい、社会貢献の一助になれば」と願っている。

同社は、ウェルキャリーを必要な時に借りられるレンタルサービスも提供。1カ月単位からレンタルできる。問い合わせは同社(℡073・479・1321)。

その他、認定された新商品と事業者、商品概要は次の通り。

かんしんパッド(㈱快養)=靴下の底にポケットをつくり、そこにパッドを入れることで、足裏のウオノメやタコ、骨のズレなどを抑える靴下▽柑橘じゃばらぽん酢(㈱ファイブワン)=じゃばら独特の風味を楽しめるぽん酢▽guuguピローケース(tunagu)=ニット生地の生産過程で残る生地をアップサイクルした肌触りの良い枕カバー▽紀州ジビエと金山寺味噌のブルスケッタ(㈱サントピア)=紀州のジビエと金山寺味噌をコラボレーションさせたブルスケッタ

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。