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和歌山ニュース 紀の川市長選  岸本さんが大差で初当選

紀の川市長選  岸本さんが大差で初当選

公開日 2022.03.01

/【K:】Server/2022(令和4)

中村愼司前市長の死去に伴う紀の川市長選が2月27日投開票され、前市長の後継をうたう無所属新人の元県議、岸本健さん(51)=自民、公明、国民民主推薦=が初当選した。「市政刷新」を訴えた無所属新人の元市議、森田幾久さん(54)は前回の票数にも届かないダブルスコアの大差をつけられ、昨年12月の前回市長選に続いて落選した。投票率は55・16%で過去最低だった。

ことし1月13日、5選を決めたばかりの中村氏が死去したため、前回市長選からわずか2カ月半で今回実施された。

前市長の継承を強調した岸本さんは自民、公明の支持層を手堅く取りまとめる「組織型選挙」を展開。国民民主の推薦も取り付けて幅広い支持を訴えたことが奏功した。森田さんは政党に縛られない「市民党」の立場で挑んだが、投票率が上がらず、頼みとした浮動票が伸びなかったことが痛かった。

27日午後9時32分、岸本さんの打田の選挙事務所に初当選の一報が届いた。集まった支持者の「やったぞ」などの歓声が響き渡り、バンザイする姿も。その後、続々と車や徒歩で人々が駆け付け、事務所に入り切れないほどになった。

事務所近くで待機していた岸本さんは約5分後に到着。支持者で沸き返る中、事務所前の演台に上がり、中村前市長の遺影と共に、全員で万歳三唱して花束を受け取った。岸本さんは「みんなが一生懸命になって支えてくれた。期待を超えられるように、しっかりと市政を進めていきたい」と感謝と新市長としての意気込みを語った。

岸本さんは前市長の公約である「京奈和関空連絡道路」実現を改めて強調。自身が独自に掲げた農学部などの教育機関の設置について「自分の市に農学部を誘致することで活気が出る。若い人に住んで良かったと思えるまちをつくりたい」と話した。

当日の有権者数は5万1610人(男2万4277人、女2万7333人)。