資源回収ボックス設置 紙の杜と山東小

コラボしたリサイクルBOXが完成(左から澤田取締役、矢田さん、児童代表の小林さん、岩坂さん)

リサイクル教育を推進しようと、㈱紙の杜(和歌山県海南市重根)は、和歌山市立山東小学校(同市吉礼)と協力し、山東地域に、新聞やチラシ、段ボールなどを回収するリサイクルBOXを設置。児童がBOXのデザインを手掛け、地域の環境保全への意識向上とリサイクルの学びや習慣化を図る。同社と県内小学校によるリサイクルBOXの取り組みは初めて。

同社は地域の人々に気軽にリサイクル活動に参加してもらおうと、各地に紙製品の回収設備「紙の杜リサイクルステーション」を展開している。

古紙や段ボールなどの資源を持ち込んでもらい、顧客に利益を還元。環境を意識した活動を無理のない方法で後押しすることで「お得でエコロジーなライフスタイル」を提案している。資源リサイクルと地元参加による「地域リサイクルシステム」を通じて、地域の発展の手助けと住み良い環境づくりを目指している。

今回の取り組みでは、教育関係者や児童、地域住民のリサイクル活動で集まった古紙を回収、換金し、「リサイクル活動費」として校内で使用するトイレットペーパーに還元する。

今後さらに地域活性化を図るため、「リサイクル商品券」の導入も検討。地元商店との連携による教材関連の購入や、活動費の補填(ほてん)となる循環型社会の形成も考えている。

完成したBOXは、同校のカラーや地域性のある「竹林」をイメージした緑を基調にしている。1~6年生の児童が「こんな回収BOXにしたい」とそれぞれが描いた絵を、デザインに取り入れた。新聞や段ボール、雑誌などを描き、「1人の力が大きな力になる」とのメッセージも添えられている。

リサイクルBOXは地域の矢田和之さん(55)協力のもと、管理する敷地内に設置。2台分の駐車スペースを確保して防犯カメラや防犯灯も取り付けている。安全面に配慮し、児童が不在の時間帯や休校日に回収を行う。

デザインを考案した児童代表、5年2組の岩坂澄礼さん(11)は「地球の絵を描いた。きれいなまちになれば」、5年1組の小林安菜さん(11)は「『読まなくなった本をリサイクルしようね』って思って描いた。ごみのないまちになってほしい」と話した。

矢田さんは「地域みんなで協力することが大事なので、少しでも力になれれば」、同社の澤田直哉取締役は「子どもたちが実際に関わることで、国連が掲げるSDGs(持続可能な開発目標)を知ってもらい、リサイクルがどんな仕組みなのかを身近に感じてもらえると思う」と話した。

同社は、今後も県内の学校と協力しながらリサイクル教育を推進していきたいとしている。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。