純度120%の歌声 原田波人さん活躍中

故郷でデビュー曲を初歌唱

和歌山が生んだ歌声を全国に――。和歌山市出身の原田波人(なみと)さん(19)が1月12日、『永遠の一秒(Stretched love)』で日本クラウンから歌手デビューを果たして3カ月。昭和のアイドルソング風テイストが魅力のデビュー曲を引っさげ、各地でプロモーションを展開し、3月には故郷での初歌唱イベントで、地元ファンから熱い声援と拍手を浴びた。5月25日にはセカンドシングルの発売も決まり、ますます活躍が期待される。

原田さんは祖父の影響で4歳から演歌を歌い始め、数々のカラオケ大会で大好きな歌を披露してきた。小学校6年生の時には、「原なみと」名義でオリジナルの演歌を収録したCDを自主制作したこともあり、本紙でも報じている。

2016年、14歳の時には、女手一つで育ててくれた母・薫さんのために「NHKのど自慢」和歌山大会に出場。チャンピオンを獲得し、17年にはグランドチャンピオン大会にも進出。この時の母のうれしそうな姿を見て、大勢の人を前にステージで歌う喜びを実感したことから、プロの道を歩むことを決心した。

19年3月には日本クラウン新人オーディションで準グランプリに輝き、ことし念願の歌手デビューを果たした。

原田さんの大きな魅力は、澄み渡る青空のような透明感、清潔感があり、どこか懐かしさや切なさが漂う「純度120%の歌声」。デビュー曲『永遠の一秒』は、二度と戻らない「君」との日々を「永遠の一秒」と歌い上げる「失恋前向きソング」(原田さん)で、聴く人の心の中にある青春の光景を呼び覚ましていく。

カップリング曲の『ふるさとの景色』は、都会の暮らしの中で、故郷の光景や友の顔、音などに思いを巡らせる歌。原田さんが上京したときの心境を元に作詞家が歌詞を書き、原田さん自身が「勇気付けられている曲」だという。

故郷での初歌唱イベントは和歌山城ホールで開かれた。黄色のスリーピースで登場した原田さんは、地元の友人やファンらが見つめる前で熱唱。「ただいま」と会場に呼び掛け、「1曲目から涙腺崩壊しそう」と格別の思いを口にした。

デビューシングルの2曲と、祖父が好きという都はるみさんの『千年の古都』などを歌い、涙で声が少し震える場面もあったが、すかさず「頑張れー」と声援が飛び、笑顔と温かい拍手に包まれたステージとなった。

「和歌山の歌手といえば原田波人と言ってもらえるよう、皆さんに笑顔や元気、勇気を届けられるような、ストレートな歌声を出していけたら」と原田さん。さらなる活躍に、故郷は大きなエールを送っている。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。