アーチェリー矢渡選手が準優勝 全国高校選抜

真剣な表情で練習に臨む矢渡選手

アーチェリーU‐20(20歳以下)ナショナルチームにも選出されている和歌山県立和歌山高校(和歌山市新庄)の2年生(当時)、矢渡茜選手(17)が、静岡県で開かれた「第40回全国高校アーチェリー選抜大会」(3月25日~28日)に出場し、準優勝を果たした。高校最後となることし、インターハイでのリベンジを誓い、「個人と団体でダブル優勝したい」と仲間と共に練習に励んでいる。

矢渡選手は昨年夏、ポーランドで開かれた「第17回世界アーチェリーユース選手権大会」に日本代表として出場。「ポーランドでの経験が準優勝につながった」と振り返る今大会だが、その道のりは決して平坦ではなかった。

予選ラウンドでは強風の中、迎えた3回戦で「一時は0対4までいって焦ったが、自分がきちんと射てば挽回できると」と気持ちを切り替え、その思い通り4対4に。その後も「先に3本射って低い点数だったので負けたと思った」と厳しい状況は続いたが、シュートオフに持ち越して見事次につながる大きな1勝をつかんだ。

準々決勝、準決勝と順調に勝ち進み、迎えた決勝は、負けている方が先に射つルール「交互射ち」での戦いとなり、初めての経験だった。相手は昨年夏、ポーランドで一緒に戦ったチームメートの一人で、互いによく知る選手だが、ライバルとして正々堂々と戦うのは今回が初めて。

決勝でも強い風が吹く中、0対4と苦しい状況からスタートし、「ストレートで負けるのは嫌だから、意地でも4対4まで持っていこう」との思いで、またも4対4まで挽回した。しかし、「勢いに乗ってきていたが気持ちが緩み、外してしまった」と敗因を振り返り、惜しくも17対18の僅差で優勝を逃した。

森毅顧問は今大会について「途中、何度も負けを覚悟したが、諦めずに攻め抜いたことが勝利につながった」とたたえ、「射った後にひじが下がるなど、ミリ単位で打ち方の緩みを修正していくこと」を課題に挙げる。

また、「メンタルは経験。力の入れ方などの技術は練習の積み重ね」と話し、矢渡選手も「ミスをなくすように意識しながら、選抜で決勝を経験したことをインターハイでも生かしてリベンジしたい」と意気込む。

次の大舞台は夏のインターハイ。1年次は新型コロナウイルスの影響で中止となり、2年次はポーランドでの大会に出場していたため、ことしが最初で最後のインターハイとなる。矢渡選手は「これまでの先輩も全国大会に和歌山高校の名前を残してきてくれているので、自分たちの世代も残したい」と後輩にバトンをつなぐべく、今大会での経験を糧(かて)に、真っすぐ目標を見据える。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。