複線化と新浄水場建設 和歌山市が整備案

紀の川北部への送水路の複線化、新浄水場建設案を議論した検討会議

和歌山市は、昨年10月の六十谷水管橋崩落を受け、紀の川北部への送水路の複線化、新浄水場建設の両方を目指す案を示した。概算事業費は280億円を見込み、費用対効果を含めてパブリックコメントで市民の意見を募り、年末までに方針を決める。

同水管橋の崩落により、市北部ほぼ全域の約6万世帯(約13万8000人)が約1週間にわたり断水。復旧後も紀の川北部への送水路は同水管橋のみの状態が続いている。

複線化と新浄水場建設案は9日、有識者らによる「新水道事業ビジョン検討会議」(座長=江種伸之和歌山大学システム工学部教授)の第1回で示した。同ビジョンは2023年度末までに策定する予定だが、北部の安定的な給水対策を先行して進める。

複線化案は、紀の川の地下を通す配管を整備するもので、事業費約25億円、事業期間は約5年。新浄水場建設案は、約11年、約255億円を要する。

案に対し委員からは、「両方できるのが良いが、水道料金はどうなるのか」、「料金を上回るメリットが示されれば、両方できる」などの意見があり、江種座長は「包み隠さずメリットもデメリットも示し、市民から意見を募ってもらいたい」と市に注文した。

瀬崎典男市公営企業管理者は「もう一つ浄水場は欲しいという思いがある。財源確保をどうするかも示し、市民の理解を得たい」と話した。

市は10月ごろにパブリックコメントを行い、寄せられた意見について11月の第2回検討会議で議論する。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。