向陽が優勝 缶サット甲子園地方大会

全国大会に向けて意気込む部員たち

高校生が自作した空き缶サイズの模擬人工衛星を打ち上げて技術力を競う「缶サット甲子園2022和歌山地方大会」で、向陽高校(和歌山市太田)物理部が優勝した。同校の優勝は3年ぶり4度目。2位は桐蔭高校、3位は兵庫県立芦屋国際中等教育学校だった。

「缶サット」は自作の模擬人工衛星を乗せたロケットを打ち上げ、上空で分離。パラシュートが開いて落ちてくる工程で、チームごとに考えたミッションを行い、そのアイデアや技術力、達成度などを競う。

ことしは県内外から6校が出場。同市加太のコスモパーク加太などでロケットの打ち上げ実演やプレゼンテーション審査が行われた。

同校は6年前から出場し、これまで3回優勝している。

今回、向陽が掲げたミッションは「震災時における火災発生状況の把握」。探査車の構造を持った缶サットをロケットに乗せ、情報収集したいエリアに着陸させ、GPS(全地球測位システム)で位置を確認しながら遠隔操作で周辺の状況を把握するというもの。大会の日に同クラブの部員がタイ・バンコクで行われたロボカップ世界大会に出場していたため連携し、バンコクから探査車を遠隔操作しようと計画。どんな遠いところからも動かせるすごさ、クールさを見せようと試みた。

大会ではバンコクにデータを送ることはできたものの遠隔操作はできなかったが、トラブルの原因をいち早く突き止め、あらゆる角度から解決策を模索する姿が審査員から高く評価された。

全国大会の開催日や場所は、新型コロナの影響で未定。部長で2年の岸田健吾さんは「全国大会にはオリジナリティーの高い缶サットがたくさん集まる。タイからの遠隔操作はできないが、自分たちのミッションを成功させて優勝したい」と自信たっぷり。

顧問の山中資基教諭は「生徒にいろいろ教えてもらいながら楽しく一緒に活動している。好きなことをやるなら、とことんやってほしい」とエールを送った。

【和歌山地方大会出場メンバー】

川嶋宥翔▽岸田健吾▽團栗良太▽吉川優冴▽溝上幸太=(以上2年)▽大井一潤▽木村匠汰▽鷹野祥希▽東出悠希=(以上1年)

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。