化学テロ想定 G7サミットに向け訓練

化学防護服を着て救護や液体検知にあたる隊員たち

来年、日本で開かれる主要国首脳会議(G7サミット)に向けた国際テロ対策の一環として、和歌山北署は12日、イオンモール和歌山(和歌山市中)で官民一体となったテロ対処訓練を実施。同署をはじめ、機動隊などの警察官ら約45人、消防署員約40人、同モールの関係者約15人の計約100人が参加し、連携強化や動線確保に努めた。

大型商業施設での同訓練は昨年初めて同所で実施され、今回で2回目。この日、同施設内で男1人が液体を散布して逃走し、店内で意識不明者1人を含む4人の客が倒れているとの想定で行われた。

不審者役が大声を上げながら液体を散布すると、近くにいた4人が次々と倒れ、警備員が犯人を取り押さえようとするものの、男は逃走。警備員がすぐさま110番通報し、倒れた客のうち1人は歩行可能であったため、屋外へ移動して駆け付けた警察官からの事情聴取を受けた。

現場に駆け付けた警察や消防は、現地調整所と救護所、除染所を設置。機動隊員と消防隊員が化学防護服を着用して現場に向かい、負傷者の救護や液体の検知の他、採証、除染訓練などを行った。

同署の阪口豊署長は「きびきびとした動きで、消防との連携もうまくいっていた」と講評。「今後も官民一体となったテロ対策を推進し、和歌山ではテロを起こさせない安心・安全なまちづくりの実現を目指したい」と意気込んだ。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。