個室化し防犯面強化 児相の一時保護所

11月1日に開所する新施設

和歌山市毛見の和歌山児童相談所に隣接する一時保護所が敷地内に新築移転し、11月1日に開所する。開所を前に27日、報道陣向けの内覧会が行われた。施設規模は旧施設から約1・3倍広くなり、居室は全て相部屋だった旧施設から、新施設は個室主体に変わる。環境改善で子どもたちが安心して過ごせる施設を目指す。

県子ども・女性・障害者相談センターの敷地内にある一時保護所は、虐待や非行などを理由に18歳未満の子どもを一時的に受け入れる施設。同施設は県内全域を対象に、2歳から18歳未満の子どもを受け入れている。

県子ども未来課によると、過去3年間、県内で一時保護された児童数は、2019年度304人、20年度318人、21年度328人と毎年微増。同施設では19年度148人、20年度151人、21年度172人と全体の約半数を受け入れ、平均で1カ月ほど預かる。

定員は25人。旧施設では、国が定める基準1人当たり4・95平方㍍に対し手狭で、受け入れられるのは15人が限度だった。新施設が開所することで今後、保護できる人数は10人増える。

新施設の居室は、男女と未就学児に分かれる。部屋数は、男女の個室(8平方㍍)が各8室と、きょうだいで入居などを想定した2人部屋(16平方㍍)が各1室、和室6畳2間続きの幼児用居室を合わせ、全部で20部屋。旧施設では4人ほど入る相部屋が5室のみだった。

各8室ある個室のうち、1室はシャワーとトイレを完備。集団生活になじめない子やLGBTの子どもに対応する。

1階はリビングルームと食堂など。新施設にはこれまでなかった、独立した学習室を設置。また新たに日中、未就学児が過ごすプレイルームを設け、年齢や発達に合った環境を整えた。

防犯面では、同施設の元職員が未成年にわいせつ行為をしたとして逮捕された事件を受け、県は予定していた防犯カメラ数を当初の15台に6台を追加。計21台の防犯カメラで、共用部分の死角をなくした。夜間は居室前の廊下にセンサーを配備。宿直は各フロアを同性の職員が担当し、子どもが居室外に出れば、宿直室に知らせが届くことで、見守りを強化する。

県子ども未来課の鈴木玲課長は「保護されてくる子どもが安心して生活できるようにしていきたい」と話している。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。