和歌山ニュース ウクライナ国旗色の花壇 ろうさい病院に

ウクライナ国旗色の花壇 ろうさい病院に

公開日 2022.11.28 更新日 2022.12.01
丁寧に花の苗を植えていく生徒たち

ロシアがウクライナに軍事侵攻を始めてから9カ月がたった24日、和歌山ろうさい病院(和歌山市木ノ本)の敷地内に、ウクライナ国旗をイメージし、黄色のビオラと紫色の「オーシャン」という品種のパンジーが咲き並ぶ「平和祈念花壇」が完成した。南條輝志男病院長は「花壇を見た人がウクライナの平和を祈るとともに、今ある平和に感謝し、その大切さを再認識する機会になれば」と願いを込める。

南條病院長はことし7月、ウクライナ侵攻が長引く中で、同国への応援と平和への願いを込めて、ウクライナの国花であるヒマワリなどを使い、国旗カラーで彩った〝ウクライナ花壇〟を作った。

同院を訪れる人や通行人らの心を和ませていたが、きれいに咲いた花を維持するのは難しく、花が散った後の花壇をどうしようか悩んでいたところ、花の栽培に詳しいかつらぎ町の紀北農芸高校施設園芸科が協力してくれることになった。

同科の教諭をはじめ、実習助手の山本暖(だん)さん(31)と、花チームの3年生7人がアイデアを出し合い、植える花は同校で毎年秋冬の定番として育てているパンジーとビオラに決めた。

生徒らは8月末、トレーに種をまき、水やりや肥料などの手入れをしながら1カ月ほどかけて大きく育て、9月末にはポットに鉢上げ。10月には同院を訪れて南條病院長らと打ち合わせをし、花の根がしっかりと土に張るのを待って、ようやく花壇に移し替える日を迎えた。

この日、茂田嘉朗校長や教員、山本さんと共に、同チームの生徒7人が同院を訪れ、4㍍×6㍍の花壇に約300株の苗を〝花の顔〟が道路側にそろうように向けて丁寧に植えていった。

山本さんは「生徒が頑張ってうまく育ててくれ、苗は思っていたより大きく、花も多めに咲いてくれた」と笑顔。片木愛美香さん(18)は「ウクライナのことを考えながら植えているので、花壇を見た人にもウクライナを応援したい気持ちになってもらえれば」と願った。

南條病院長は「花壇ができるのを心待ちにしていた。とってもきれい」と目を細め、「平和の大事さを伝えたい」と話した。

この日植えたパンジーやビオラは、今後4~5倍の大きさになるとし、うまくいけばゴールデンウィーク(GW)ごろまで楽しめるという。