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わかやま地域おこし協力隊 支援ネット設立

公開日 2023.01.25
「わかやま地域おこし協力隊ネットワーク」の設立メンバー(県提供)

和歌山県は24日、地域おこし協力隊員として県内に移住して活動し、任期終了後も定住している卒業隊員たちが、「一般社団法人わかやま地域おこし協力隊ネットワーク」を設立したと発表した。隊員時代の経験を生かし、現役隊員のサポート、新規隊員の受け入れ、定住の増加などの活動に取り組む。

地域おこし協力隊は、地方自治体が都市地域からの移住者を隊員として任命し、農業や漁業への従事、地域の魅力PR、イベントの運営など、さまざまな地域協力活動を行いながら、地域への定住・定着を図る総務省の取り組み。

県内では2009年度に高野町で初めて導入され、昨年末までに22市町村で累計162人が隊員として活動。現役隊員は18市町の45人、卒業隊員117人のうち71人(61%)が定住している。

同ネットワークは、元由良町地域おこし協力隊の橋本美奈さんを代表に、7人の元隊員で設立。地域おこしに関わる地域、行政、隊員らが協力し合い、チームとして「地域の未来」の創造を目指す。

他府県から来た現役隊員の悩みや、移住者と住民の良好な関係構築に向けた課題をはじめ、協力隊に関する相談支援を行う他、任期終了後の起業に関する研修会などの定着支援、新規隊員の受け入れ拡大に向けた都市圏でのPRをはじめ、募集活動の支援などに取り組んでいく。

岸本周平知事は24日の定例記者会見で、「われわれが気が付かない県の魅力を教えていただくこともでき、地域の方と移住者の交流をどうするか、交通アクセスの問題など、経験者として県への実際的、現実的な要望を頂ける。連絡を密に取りながら、二人三脚で、新しい方々に県に来てもらうにはどうしたらいのかというネットワークにしていきたい」と期待を寄せた。

2月7日には、県主催の設立記念フォーラムが和歌山市内で開かれる。同ネットワークの設立趣旨の説明や基調講演、交流会などが行われ、現役隊員、卒業隊員、市町村の関係職員らが参加する予定。