洋菓子店「KII（キイ）」で見つけた、和歌山の美味しさを感じるケーキと焼き菓子【紀の川市】

県外に出たことで気づいた
和歌山食材の「豊かさ」

JR粉河駅から歩いて6分の距離にある、洋菓子店「KII（キイ）」。店長である谷本久実さんは、9年間パティスリーで働いたあと、海外に渡り、フランスのケーキ屋さんで1年3ヵ月修行をしました。帰国後、東京にあるフレンチレストランで3年間デザートを担当。その際、レストランで和歌山県の食材を取り扱うことが多く、和歌山県の食材の魅力に気づいたそうです。

食材を作っている生産者と会い、しっかりと素材を吟味したうえで、お客さんにスイーツを届けたい。そんな想いで「KII」をオープンしました。今まではテイクアウト商品のみを販売していましたが、2024年8月7日からイートインスペースの運用を開始！

提供予定の「ジンジャエール」（600円）は、和歌山市で採れたショウガを使った自家製のジンジャエールです。ピリッとした辛みは、スイーツの甘さを引き立てますよ。

自分のご褒美に……♡ おすすめ絶品ケーキ

濃厚なのに軽く、心地良い「オペラ」

「オペラ」（579円）は、伝統的なフランス菓子のひとつ。和歌山県岩出市にある「KAMIN COFFEE ROASTERS」の珈琲豆「クマノブレンド」を粉砕し混ぜ込み、さらにエスプレッソ等を加えたシロップを、じゅんわりと染みこませた生地を使用。コーヒー風味の柔らかいバタークリームは、「オペラ」全体をふわりと軽い口当たりに仕上げています。

真ん中で層をなしているガナッシュチョコレートは、太田哲雄氏が直接ペルーで仕入れた「AMAZON CACAO」。フォークで縦にひとすくいし、口に含めば、舌の上でも層をなした味わいが楽しめます。口の上部にはカカオの風味と、とろけてしまいそうな濃厚な香り。下部には、ほんのりとした苦味のコーヒーが。完成された逸品です。

時期により異なる桃の味わい「桃ショート」

今の時期、ぜひ食べてほしいのが「桃ショート」（560円）。ブランド桃である「あら川の桃」を育てている、「ミヤタピーチ」の桃を贅沢に使用しています。桃の品種は時期により異なるため、1～2週間ごとに違う「桃ショート」を楽しめますよ。スポンジにはきび砂糖を使い、優しい甘さです。クリームと、スポンジのバランスが絶妙……♡

それもそのはず。スポンジが完成したあと「タカナシ乳業」へスポンジを持ち込み、スポンジに合う生クリームの配合を考えて出来上がったオリジナルのクリームです。ほどけるように、ふんわりと口の中で消えていく生クリーム。お客さんからの評判も高く、大人気の商品です。

ギフトにも喜ばれる焼き菓子

7月の新商品「マドレーヌ」

和歌山県湯浅町にある「善兵衛農園」で採れたバレンシアオレンジを贅沢に使用した「マドレーヌ」（324円）は、2024年7月10日に完成したばかりの新商品。和歌山県海南市にある「西村養蜂場」のみかんハチミツと相性抜群です♡　しっとりとしたバターの風味に、爽やかなやさしい香りが加わることで、コク深いながらすっきりとした味わいです。

食べ比べたくなる2種類の「フィナンシェ」

「フィナンシェ」（各324円）は、しっとりした一般的な「フィナンシェ」と、当日の朝に焼き上げられた「朝焼きフィナンシェ」の2種類を販売。しっとりとした食感の「フィナンシェ」は、ぎゅぎゅっと美味しさが詰まっています。「朝焼きフィナンシェ」は、外がサクッと、中はふんわりとした食感で、焦がしバターの香りが強め。

スペイン産のアーモンドと、皮付きアーモンドのパウダーを混ぜて作られ、アーモンドの皮が入ることにより、ほんのりとした苦味が加わり、より味わい深さが増しますよ。ぜひ食べ比べてみてくださいね。

店名入りで手土産にも♡「ガレットブルトンヌ」

ざくざく食感の「ガレットブルトンヌ」（291円）は、バターがたっぷりと入った厚焼きのクッキーです。表面はサクサクを超えてザクザクと歯触りのいい食感ですが、分厚さがあることにより、中はしっとり。発酵バターとラム酒の香りに加え、ほんのり加えられた塩がアクセントになり、クセになっちゃう味わいです。

今回紹介したスイーツのほか、シュークリームやプリンも大人気とのこと。ぜひお気に入りの一品を見つけてくださいね！

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