
梅雨の訪れとともに、鮮やかに咲き誇るアジサイの季節がやってきました。しっとりと濡れた花びらに光が差し込み、雨の日さえも心癒やされる風景に変えてくれます。
初夏の風物詩として多くの人々を魅了する、和歌山県内のアジサイ園のスポットを紹介しましょう。たとえ雨の日でもお出かけが楽しみになる、アジサイ巡りへ…。
目次
【和歌山市】
和歌山城
鶴の渓(つるのたに)

春は桜、秋は紅葉のスポットとして、大勢の人でにぎわう和歌山城。広い敷地にはこの他にも、ツツジやフジ、スイセン、ボタン、梅など、1年を通してさまざまな花を鑑賞することができます。

和歌山城の西側に位置する「鶴の渓(つるのたに)」。砂の丸から二の丸へと通ずる道で、くぼんだ地形になっています。関ヶ原の戦い後、和歌山城主となった浅野家が、この地で鶴を飼っていたことが名前の由来。

鶴の渓には約170株のアジサイが植えられ、青や紫の大ぶりの花が咲き誇ります。街なかにありながら別世界の静けさと景観で、特別な世界観を楽しむことができます。
名称 | 和歌山城公園 |
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所在地 | 和歌山県和歌山市一番丁3 ![]() |
電話番号 | 073-435-1044 |
【和歌山市】
和歌山市森林公園
加太アジサイ園

「和歌山市森林公園」は、和歌山市の北西、加太の山あいに広がる自然豊かな公園です。ちびっこ広場には、名物のトリケラトプスやケラトサウルスなどリアルな恐竜や動物のオブジェが並び、天気の良い日には子どもたちの元気な笑い声が響き渡ります。


訪れる人たちに、春夏秋冬さまざまな表情を見せる同園ですが、6月上旬から下旬にかけては、ちびっこ広場の奥の川沿いにある「加太アジサイ園」で、約1万朶のあじさいが青や紫、ピンク色と色鮮やかに咲き誇ります。梅雨のしっとりとした空気に包まれながら、恐竜とアジサイが並ぶ幻想的な風景を楽しめるのも、同園ならではの魅力。
名称 | 和歌山市森林公園 |
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所在地 | 和歌山県和歌山市深山600 ![]() |
電話番号 | 073-435-1049(和歌山市役所産業交流局) |
【岩出市】
和歌山県植物公園
緑花センター

岩出市にある「和歌山県植物公園 緑花センター」は、緑あふれる植物公園。四季折々の花々が楽しめるパノラマ花壇、バラ園や梅園、つばき園、熱帯・亜熱帯植物が楽しめる温室などがあり、1年を通して季節の花々を愛でることができます。


毎年6月上旬から7月上旬の1ヶ月間は、園内の3000㎡に広がるあじさい園やあじさい通り、あじさい広場に、約50品種・1,000株もの淡いブルーやピンクの可憐なアジサイが花を咲かせ、訪れる人たちの目を楽しませています。また、アジサイと同時期に華やかな春バラも見頃を迎えるので、併せて楽しんで。
名称 | 和歌山県植物公園 緑花センター |
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所在地 | 和歌山県岩出市東坂本672 ![]() |
電話番号 | 0736-62-4029 |
営業時間 | 9:00~17:00 (入園は16:30まで) |
定休日 | 火曜(7月~9月は水曜も休み) |
駐車場 | あり |
web | http://www.w-botanicalgarden.jp/ |
@ryokkacenter_official |
【かつらぎ町】
花園あじさい園

高野山と龍神温泉を結ぶ山岳道路の高野龍神スカイライン沿いにある『花園あじさい園』は、標高1040mの高地に位置することから別名「天空のあじさい園」とも呼ばれています。



園内には約3,500株、10万本ものアジサイが植えられ、西洋アジサイ、ガクアジサイ、ヤマアジサイ、コアジサイなど多彩な品種が楽しめます。見頃は7月上旬から下旬で、他の地域より遅めの開花。
杉林に囲まれた園内は真夏でも涼しく、霧が立ち込める中に淡いアジサイの花が咲き誇る神秘的な光景を見られることも。高野山からも車でアクセスしやすい距離にあり、夏の涼を求めるドライブに最適なスポットです。
名称 | 花園あじさい園 |
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所在地 | 伊都郡かつらぎ町花園久木364-26 ![]() |
電話番号 | 0737-26-0888 |
営業時間 | 9:30~16:30(4月~11月) |
定休日 | 冬季(12月~翌年3月) |
web | https://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/070300/syokuiku1/tyokubaijyojyouhou/ajisaien.html |
【橋本市】
恋し野の里
あじさい園

橋本市にあるアジサイの名所として名高い、恋し野の里あじさい園。毎年6月中旬から下旬頃になると、地元の人たちの手で植えられた約5,000朶のアジサイが咲き誇ります。淡いピンクや紫、水色の花々が園内を彩り、梅雨の静かな空気に包まれた幻想的な風景が広がります。園内には桜や紅葉、山茶花や寒椿等も植えられており、四季折々の植物を楽しめるのも魅力のひとつ。
毎年恒例の「恋野あじさいまつり」は、2025年は6月22日(日)に開催予定で、ライブなどの催しも行われます。
名称 | 恋し野の里あじさい園 |
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所在地 | 和歌山県橋本市恋野 ![]() |
電話番号 | 0736-33-3552(橋本観光協会) |
【有田市】
仁平寺(にんぺいじ)


有田市にある仁平寺は、平安時代末期に再興された、800年以上の歴史をもつ真言宗の古刹。静かな山あいにたたずむこのお寺は、「アジサイ寺」として地域の人々に親しまれています。


毎年6月上旬から下旬にかけて、地元の世話人会の方々によって丹精込めて手入れされた、約1,000株のアジサイが色とりどりに境内に咲き誇り、訪れる人の目を楽しませてくれます。鉢植えのアジサイや押し花作品の展示も。境内の遊歩道をゆっくりと歩きながら、心落ち着く初夏のひとときを過ごしてみては。
名称 | 仁平寺(にんぺいじ) |
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所在地 | 和歌山県有田市糸我町791 ![]() |
電話番号 | 0737-22-3624(有田市役所) |
web | https://visit-arida.com/ja/sightseeing/014 |
【上富田町】
救馬溪観音
あじさい曼荼羅園

開運厄除の霊場として知られる、救馬溪観音(すくまだにかんのん)。

境内山頂付近の聖域に位置する「あじさい曼荼羅園」。約6000平方メートルの敷地内には、約120種1万株の色とりどりのアジサイが山の斜面を埋め尽くす、和歌山県内屈指のあじさい園です。
救馬溪観音の駐車場から、同園まで徒歩で約10分。途中、階段や坂道があり、園内もバリアフリーでないため、高齢者や乳幼児は注意が必要です。

入園料は、高校生以上800円、小中学生400円。整備・維持管理費として使われます。開園期間中は様々なイベントの開催が予定され、限定の「切り絵御朱印」や「刺繍御朱印」、「御守」も授与されます。
名称 | あじさい曼荼羅園(救馬溪観音内) |
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所在地 | 和歌山県西牟婁郡上富田町生馬313 ![]() |
電話番号 | 0739-47-1140 |
営業時間 | 10:00~16:00(最終入園) |
web | https://www.sukuma.jp/ajisaimandara/index.html |
【那智勝浦町】
熊野那智大社
紫陽花園

全国に約5000社ある熊野神社の総本社で、熊野速玉大社・熊野本宮大社とともに熊野三山と呼ばれる熊野那智大社。世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部でもあるこの神聖な地では、6月中旬から下旬にかけて、約3000株の紫陽花が境内を美しく彩ります。


毎年6月14日には「紫陽花祭」が執り行われ、紫陽花が神前に供えられ、自然への感謝と参拝者の健康を願う神事が行われます。紫陽花園は6月末まで一般公開され、訪れる人々に、心やすらぐ初夏のひとときを届けてくれます。
名称 | 熊野那智大社 |
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所在地 | 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山1 ![]() |
電話番号 | 0735-55-0321 |
営業時間 | 参拝8:00~16:30 |
web | https://kumanonachitaisha.or.jp/ |
和歌山市出身・在住のフリーライター。おいしいものをこよなく愛し、ロカルわかやまではグルメ記事ばかりを担当。生まれ育った和歌山の‟素敵”を、もっと発信していきたいです。多趣味で、カフェ巡り・カメラ・ミニチュアフード作り・読書・映画鑑賞などが好き。