HOME グルメ 【紀の川市】「岩田商店」道中の手作りおはぎに満たされ行き先を忘れる旅【連載★マエオカテツヤの旅々お邪魔します vol.9】
マエオカテツヤ

【紀の川市】「岩田商店」道中の手作りおはぎに満たされ行き先を忘れる旅【連載★マエオカテツヤの旅々お邪魔します vol.9】

公開日 2025.06.08

和歌山市生まれの漫画家・マエオカテツヤ氏が、和歌山県内で出逢った味わい深い人や忘れられないスポットを、絵と写真と文章で綴っていくディープな連載「マエオカテツヤの旅々お邪魔します」。第9回は、農道沿いにある「岩田商店」へ。おはぎがこんなに人気だとは!?

農道沿いの小さなお店に
想定以上の人だかり

「岩田商店」のインスタより

旅は、目的地に向かう道中にこそ発見があったり、出会いがあったりするもので、時に行き先を忘れてしまうほどのグルメと出会うことがあります。

先日、岩出市の根来寺から農道を通って紀の川市の粉河に向かう道すがら、平日にもかかわらず、人だかりができているお店がありました。

いえいえ、キュウリの漬物の話ではありません。

こちらは「岩田商店」。昔からある、地元の野菜や仏花などを売る小さなお店。そして、多くのお客さんのお目当ては、「おはぎ」なのです。

ウワサの「おはぎ」をぱくり
おおっ、これは…2個めもぺろり

僕の訪問時の撮影です

僕も子どもの頃から幾度となく立ち寄った「岩田商店」ですが、おはぎは初耳でした。聞けば、大きくて自家製のあんこがたっぷりかかったおはぎが絶品とのこと。早速注文すると…。

おはぎは、つぶあんと、きな粉の2種類。大人のこぶし大のつきたて半殺し餅に、さっぱりとしたつぶあんがどっさり。手作りのやさしさが伝わる、やわらかで上品な甘さにお腹も心もずっしりと満たされました。

裏山で木を切り、薪を割るのはご主人の仕事。かまどで炊かれたあんを奥さんやスタッフがおはぎにしています。

きな粉はまるで雪だるまのごとし。サラサラのきな粉が餅の上に積もっていて、餅の中にはあんが。1つ目ですでにお腹はいっぱいになっているにもかかわらず、2つ目もペロリ。さらにお土産にしたくなり、その味を伝えるべく、目的地に行かずして、そのまま帰路についた僕なのでした(笑)。

マエオカテツヤ●1967年和歌山市生まれの漫画家。現在、テレビやラジオで活躍しながら、大阪アニメ、声優&eスポーツ専門学校の特別講師を務める。

※掲載の情報は「LiSM2025年6月号」(和歌山リビング新聞社発行)を元にしています

名称 岩田商店
所在地 和歌山県紀の川市東三谷817 地図
電話番号 0736-77-6208
営業時間 9:00~15:00
定休日 月・木曜
駐車場 あり
Instagram @iwata.shoten