

【日高町】「海の駅 あお」でいただく、想いが詰まった漁師飯と癒やしの時間
イチオシの記事
和歌山県日高町阿尾に、魚料理をメインとし、地元食材にこだわった漁師飯やスイーツを提供する『海の駅 あお』が、2025年5月にオープンしました。お店を運営するのは、現役和歌山大学に在籍する2人。縁あって繋がった若い力と、漁師町・阿尾の人たちの願いが掛け合わされた憩いの場です。人生の船乗りたちが集う“駅”のような場所に途中下車し、ちょっと立ち寄ってみませんか。
継ぎ、伝え、繋ぐ
『海の駅 あお』があるここ日高町阿尾は、“きんちゃく網”漁発祥の地。


阿尾漁港の目の前、元漁協組合の事務所をリノベーションして誕生した『海の駅 あお』。

『海の駅 あお』を運営するのは、現役の和歌山大学院生の大前陶子さん(左)と、和歌山大学生の中里花菜さん(右)。
大学院観光学研究科の学生である大前さんが阿尾を訪れた際、日之岬漁協株式会社の旧事務所の建物に「可愛い!」と一目惚れしたことがきっかけで、『海の駅 あお』が誕生しました。




建具や可愛い擦りガラスなど、レトロな空間を活かしたオシャレな店内。
この建物が壊される予定だと知り、なんとか残したい!町に貢献したい!と阿尾の人たちの協力を得て、自分たちでリノベーションすることに。
魚が大好きだった大前さんは、こんなに美味しい魚をもっと知ってもらいたいと、学生ながらキッチンカーを経営していた中里さんを誘い、漁師飯をメインとしたカフェをオープンすることになったのです。
採れたて漁師飯と旬の食材

本日の定食。メイン(魚)+海鮮小鉢+野菜小鉢+ご飯+味噌汁で1550円。

この日のメインは、鯛の塩焼き。尾頭付きで、お祝いみたいなのが嬉しくなりますね♪
メインは、その日に水揚げされた魚を地元の魚屋さんや比井崎漁協直売店で直接仕入れています。

定食の内容や限定メニューは黒板を見てくださいね。
野菜小鉢は、万願寺とうがらしの揚げびたし。海鮮小鉢は、ひじきの煮物。どちらも地元で採れたもので、この日は海鮮小鉢をとこぶしの煮付(+150円)に変更できました。

こちらは単品の「とこぶしの煮付」。高級食材が、なんと650円!良心的な値段で提供しており、この美味しさをぜひ、堪能してくださいね。

わかめの味噌汁。とろっとした食感で、肉厚の大きな阿尾のわかめが美味しい〜。
こだわりのカフェメニュー

濃厚なのにさっぱりしている「バスクチーズケーキ」(520円)。
スイーツを担当している中里さんは、キッチンカーの経験もある実力派。濃厚なのにさっぱりしているバスクチーズケーキは、おかわりしたくなる美味しさ。
コーヒー豆は、岩出市の 『KAMIN COFFEE ROASTERS 』の“クマノブレンド”を使用しています。いつか“アオ”ブレンドも出せたらなぁと大前さん。

かつらぎ町にある『まるひで農園』旬の柑橘を使った生搾りオレンジジュース。注文を受けてから、その場で絞って提供します。
取材時、「南津海(なつみ)のみかんジュース」をいただきました。甘いだけではなく酸味も感じられ、濃厚で、とっても美味しかったですよ。グラスに刺した大きくカットされたみかんも贅沢ですね。

レトロな空間とマッチし、至福の時間でした。
※取材の後、2025年は予想より早く提供を終了したとの連絡を受けました。来年の提供時期(4月~8月)にご期待ください
※「南津海(なつみ)」は終了しましたが、他の柑橘は旬のものをその時期にいただくことができます
モーニングからスタートする休日
基本、土日祝がオープン日。週末の朝を『海の駅 あお』で始めてみませんか?

「モーニングプレート」(650円)。コーヒーor紅茶は、+50円でラテ、アイスコーヒー、オレンジジュースに変更可能です。
モーニングの後は、ゆっくり海辺を散策するのもおすすめです。

『海の駅 あお』の名前の由来は、駅のように、目的地であっても通過点であってもいい。立ち寄ることで前向きになって、また帰ってきたくなるような居場所になって欲しいという想いが込められています。学部生時のプロジェクトでお世話になった農園さんとの縁、地域の方々との繋がりを大切にしているお二人。
『海の駅 あお』は、故郷の駅に降り立った時の懐かしいような、ホッとするような心がほどけるような居場所でした。
名称 | 海の駅 あお |
---|---|
所在地 | 和歌山県日高郡日高町阿尾547-1 ![]() |
電話番号 | なし |
営業時間 | 8:30~16:00(モーニングは10:00まで) ※土日祝のみの営業 |
定休日 | 月~金曜 ※営業日等はインスタグラムで告知 |
駐車場 | あり(店舗横4台) |
@uminoeki_ao |
和歌山の真ん中に住む、身体に良いことが大好きな生粋の和歌山県人。古いモノや古いモノに新しい風を吹き込んだお店が得意分野。ニッチな目線でこだわりの場所や人を紹介します。年間100泉が目標の温泉偏愛者。好きな言葉は、「源泉かけ流し」湯治文化を再生させるのが夢。