HOME イベント 【白浜町】石田延命所「異界」展 in 川久ミュージアムが3月1日(日)まで開催中

和歌山市生まれの廃材アーティスト・石田延命所による展覧会「異界」が、南紀白浜温泉でおなじみの和歌山県白浜町にある「川久ミュージアム」で開催中。“これ、全部要らなくなったものなの?!”―。廃材に命を吹き込む石田さんの作品に心が動かされます。

廃材アーティストが命を吹き込んだ作品

「変容するものたち」

“石田延命所”として活動するアーティストは、本名・石田真也さん。
1984年に和歌山市に生まれ、大阪成蹊大学芸術学部テキスタイル学科卒業。

「みえない力」をテーマに、廃材(不要となったもの)を自分で収集し、主にそれらを素材として作品を制作しています。集める廃材は国内外を問わず、石田さんが訪れた土地で探した廃品や漂着物、人が不要となった物。独自の感性で立体作品として仕上げています。


“これが、要らなくなった物ものばかりなのか!”。
石田さんの作品の数々は、とても個性的でインパクトがあるだけでなく、素材が不要品だと知って、さらに衝撃を与えられます。

石田延命所(石田真也さん)

和歌山市から拠点を移し、現在は紀美野町にアトリエを構えて創作活動をしています。
近年の個展は…
2023年「 Time Conversation」 
    (東京都・YUGEN Gallery)
2024年「KNEADING THE TIME」
    (愛知県・ RIM)
2025年「A LITTLE PRAYER」
    (愛知県・欧州料理VIVI)など

2020年にはNHK・Eテレの『天才てれびくん』で小道具を担当

2024年・2025年と、和歌山マリーナシティの「ポルトヨーロッパ」(和歌山市毛見1527)で開催される「FeStA LuCe(フェスタ・ルーチェ)」内で作品「サメの意識」を公開。こちら2026年は2月23日まで開催中なので、会場内の一角でイルミネーションとコラボした石田延命所の作品を鑑賞できます。

南紀白浜温泉、海に浮かぶ“夢の城”で

そんな石田さんが、現在、白浜町のリゾートホテル「川久」内にある「川久ミュージアム」(白浜町3745)で、個展「異界(いかい)」を開催中です。

「ホテル川久」といえば、バブル絶頂期に建設された城のような外観が特徴の超高級リゾートホテル。
ヨーロッパやアフリカ、アジア…、そして日本各地から一流の技術をもつアーティストが集結して、世界のどこにもないオリジナリティーを追求して築いた“夢の城”。
そんな“優美な建築”と超一流の調度品やアートコレクションの数々が「川久ミュージアム」として公開されています。

圧倒的な存在感を放つ「川久ミュージアム」と石田延命所の作品がコラボ。

石田さんは、展覧会「異界」の開催にあたり、「川久ミュージアム」やその周辺を何度も訪れて、使われなくなった家具や備品から公園の遊具までも引き取り、それらを用いて作品を制作しました。

上の写真「変容するものたち」には、同ホテル内で使われなくなった古い備品や、ホテル近隣の閉店した食堂ののれんやメニュー表などが用いられています。

「変わらない光」

ステンドグラスのような作品「変わらない光」。
空き缶のプルタブが散りばめられていて、中から光を当て、ミラーボールのように輝かせています。

不要になったものたちが、命を吹き込まれたかのような光を放ちます。

存在感がぶつかり合う“異界”へ―

石田さんの言葉を紹介すると―

「異界」
あちらの世界、こちらの世界
どちらにいても今いる世界に満足はせず
手がかりをさがしてその細胞は逃れようとする
決して逃げる訳ではなく、何かを求めて走り出す
ホースの反発する力によってできた自然のラインとピンクの灯は現在地を確認する手がかりだ。
ゆらゆらと漂い、重なってはまた離れていく
制作に向かえば次々と起こる現象たち
そうしてつくられた作品は私の肥やしとなる
オートファジー(Autophagy自己を食べる)
私は人の不用品を食べている。
それが私の健康法で生存戦略だ。
「誰かの手から離れたものはカラダにいい」
いま私は貯まりに貯まったものを分解し変容させる時だと気づく。ピンクラインが放つ異界のにおいを頼りに。
石田さんの公式インスタグラムより>

ホテル川久の近く、「綱不知公園(つなしらずこうえん)」で撤去された遊具を引き取って作品に。ミュージアム内で展示。

かつて人が使っていたもの、触れていたもの…。
石田さんの手によって再び光を放つ“もの”たちの息遣いを「異界」で感じてください。

展覧会概要


【会期】2026年3月1日(日)まで開催中

【場所】川久ミュージアム(白浜町3745
  2階「遊斉」「サラ・チェリベルティ」「八仙」ほか
※ホテル川久と入り口は同じ

【開催時間】10:30~18:00
      ※宿泊客は 9:00~20:00

【入館料金】大人1000円、大学生・高校生800円(中学生・小学生は無料)※学生証提示
また、宿泊客、白浜町民、身体障害者は無料
※白浜町民の方は町民と分かる証明書提示、障害者の方は障害者手帳提示(付き添い1人も無料)

ミュージアム専用駐車場あり

【問い合わせ】
川久ミュージアムTEL 0739-42-2662