HOME イベント 【和歌山市】紀伊風土記の丘、一時休館前に54年の歴史を振り返る特別展を開催

1971年に開館した 紀伊風土記の丘(和山市岩橋)。国の特別史跡「岩橋千塚古墳群」を核としたフィールド型ミュージアムとして親しまれてきましたが、改修工事のため、2026年3月31日(火)で一時休館に。2028年度下期、新たな展示エリアを増設し、「和歌山県立考古民俗博物館(仮称)」としてリニューアルオープンします。休館を前に、冬期特別展「紀伊風土記の丘のあゆみ」が、3月1日(日)まで開催中。54年を振り返るとともに、新館の情報も紹介されています!

園内は67ha、甲子園球場17個分の大きさがあり、標高150mの丘陵から北斜面一帯に、大小およそ500基の古墳が点在しています。
特別展では、岩橋千塚古墳群の調査・研究や同館の誕生にまつわるエピソード、新館オープンに向けた取り組みを全3章構成でたどっています。

紀伊風土記の丘建設前夜

岩橋千塚古墳群の本格的な学術調査が始まった明治期から、戦後の開発で古墳群が消滅の危機にあった昭和30年代までの調査と歴史を紹介。
個人蔵の資料もたくさんあり、現在まで大切に保管されていたことが分かります。

動物が装飾された土器やみこ形のはにわなど、各所で保管されている出土品が大集合。
岩橋千塚古墳群の実態に迫るうえでも欠かせない資料は必見です。

風土記の丘構想と紀伊風土記の丘の誕生

紀伊風土記の丘誕生時の構想図や建築模型などが並び、当時の人たちの思いに触れることができます。

意外と知られていない? 園路や万葉植物園の敷石は、1971(昭和46)年に廃線となった南海和歌山軌道線の敷石が使われています。

屋外灯カバーなど、園内には出土した土器をモチーフにデザインされたものがたくさん。園内を巡り、見つけてくださいね。

建築調査委員を務めた西山夘三さん(都市設計家)が描いた紀伊風土記の丘の構想図。
基本計画では、古墳群をどのように見せ、保存とレクリエーションをどのように両立させるかをもとに、園内の施設の配置が検討されたそうです。

紀伊風土記の丘の主要施設で、展示・収蔵をおこなう資料館。地元出身の松下幸之助の寄付を受け、建設されたことから、松下記念資料館と名付けられました。
設計は、倉敷アイビースクエアなどを手掛けた浦辺鎮太郎さん。

紀伊風土記の丘54年のあゆみ

1971(昭和46)年の開園以来、収集を続けてきた民俗資料は7000点以上。
その一部が展示されています。

国指定重要文化財の翼を広げた鳥形埴輪(はにわ)は、古墳時代・6世紀前半のものとされています。

「見る」から「体験」「参画」へと変化してきた同館の活動を年表とともに展示されています。

新たな展示エリアを増設した「和歌山県立考古民俗学博物館(仮称)」の姿にも触れることができます。

常設展や園内散策も楽しんで!

常設展は2026年3月31日(火)まで。土器などの出土品の数々はもちろん、吹き抜けの高い天井は建築的な見どころの一つ。

園内1周約3㎞(約80分)。展示を見た後、散策も楽しんでくださいね!

資料館の入場料は、一般200円、大学生100円

【展示講座・展示解説】
2026年2月8日(日)13:30~15:30
「紀伊風土記の丘建設前夜から開園、そして今日までのあゆみ」
 会場:同館資料館
 講師:同館学芸員・瀬谷今日子さん
 定員:30人(要申し込み・先着順)
 参加費:資料代と入場料
 申し込み方法:同館ホームページ内の申し込みフォーム、または電話、資料会で直接申し込み

【関連シンポジウム】
2026年2月22日(日)13:30~16:30
「過去・未来・そして地域とつながる博物館になるには」
 場所:同館資料館
 講演者・パネリスト:
  中村貞史さん(元紀伊風土記の丘館長)
 加藤幸治さん(武蔵野美術大学 教授、元紀伊風土記の丘民俗学担当の学芸員)
 大河内智之さん(奈良大学文学部文化財学科教授、元和歌山県立博物館学芸員)
 パネルディスカッション・モデレーター:増渕徹さん(紀伊風土記の丘館長)
 定員:50人(要申し込み・先着順)
 参加費:資料代と入館料が必要
 申し込み方法:同館ホームページ内の申し込みフォーム、または電話、資料会で直接申し込み

名称 和歌山県立紀伊風土記の丘
所在地 和歌山県和歌山市岩橋1411 地図
電話番号 073-471-6123
営業時間 9:00~16:30(資料館入館は16:00まで、移築民家は16:15まで)
定休日 月曜(月曜が祝休日の場合は次の平日、12/29~1/3、展示替期間)
web https://www.kiifudoki.wakayama-c.ed.jp/