和歌山のおみやげといえば?のアンケート(和歌山のフリーマガジン「リズム」より)で、読者から多くの支持を集めたのが「かげろう」。白浜町の株式会社福菱(ふくびし)が、1967年から製造販売している紀州銘菓です。その誕生の歴史と、おいしさの秘密を解き明かしましょう。
目次
小さいお子さんでも食べやすいお菓子を創りたい!
白浜町の福菱(ふくびし)の「かげろう」
1933(昭和8)年に創業した同社。白浜温泉を本拠に、銘菓「柚もなか」「はまゆう」などの和菓子を製造・販売し、多くの人に親しまれてきました。
温泉客の賑わいが華やかな1967(昭和42)年、子どもでも食べやすいお菓子を…との思いから、和菓子ではなく、同社では初の試みとなる洋菓子製造にチャレンジ。やわらかな生地の食感とバタークリームの絶妙な組み合わせが評判を呼び、大ヒット商品になりました。
はかなくも幸せな味わいに魅了される
口に入れた瞬間、消えていくような食感。浜辺に漂う陽炎(かげろう)のように、はかないイメージからネーミングされました。
2022年現在、1日に約4万個を工場で製造していますが、ふわふわっとした生地は職人の技術でないと生み出せません。その熟練の手技は、昭和から令和の時代まで受け継がれているのです。
「生かげろう」を現地のカフェで、ぱくっ
Kagerou Café(カゲロウカフェ)
2015年、あるお客さんから「中身を生クリームにしたらもっとおいしく、いくつでも食べられるのでは?」との提案がありました。そこで、「生かげろう」の開発に着手。映えるビジュアルも話題になり、超人気商品になりました。
「生かげろう」は、福菱本店に隣接する「Kagerou Café(カゲロウカフェ)」で楽しむことができます。テラス席で海を眺めながら頬張れば、この上ないシアワセ!
テイクアウトは6種のセット販売(900円~)のみ。どの種類が入るかは、その日によって変わります。
名称 | Kagerou Café(カゲロウカフェ) |
---|---|
所在地 | 和歌山県西牟婁郡白浜町1279-3 |
電話番号 | 0739-42-3129 |
営業時間 | 営業時間:8:00〜18:00 Café&Bar 18:00〜20:00(L.O.19:30) |
定休日 | 年中無休(臨時休業あり) |
web | https://fukubishi.co.jp/kagerou_cafe/ |
@fukubishi |
福菱が誇る、おみやげラインナップ
「柚もなか」「はまゆう」
手前は「柚もなか」(12個入り650円)で、柚の香りをそのまま保ちつつ、さっぱりと甘さひかえ目に仕上げた同社創業以来の銘菓です。奥は「はまゆう」(6個入り650円)で、上品な和菓子。トースターやフライパンで炙れば、いっそうおいしくなります。
「パンダクッキー」
「パンダクッキー」(10枚入り650円)は、パンダの正面が1枚と、後ろ姿が9枚。優しい味わいで、子どもに大人気です。
「川添茶セット」
「川添茶セット(川添茶くっきー、まどれーぬ2個、川添茶さぶれ)」は1500円。いずれも、茶の香りと程よい苦み、まろやかな甘さが口の中に広がります。
「川添茶ロール」
「川添茶ロール」1本1300円
「アイスかげろう」
「アイスかげろう」は2個入り250円。
この「川添茶ロール」と「アイスかげろう」は、Kagerou Caféで販売されています。「生かげろう」も含め、同店で生菓子を購入する際は、保冷に適したカバンを持参しましょう。あ、忘れた!という場合は、同店で保冷バッグ(350円)が販売されているので、ぜひ利用を。
名称 | 福菱 |
---|---|
所在地 | 和歌山県西牟婁郡白浜町1279-3 |
電話番号 | 0739-42-3128 |
web | https://fukubishi.co.jp/ |
※各都道府県が発表している外出自粛要請や都道府県間移動の自粛要請等をお守りいただき、お出かけの際は、ソーシャルディスタンスの確保、マスクの着用、手洗いや消毒など、新型コロナウイルス感染予防の対策への協力をお願いします。
和歌山で生まれ和歌山で育ち、数年九州で生活するも、和歌山が好きすぎて夫を連れて戻ってきた。5人の子供たちと毎日賑やかに過ごす兼業主婦。ツイッター民、オンラインゲーム、海外ドラマ、心霊動画好きの根暗、大雑把な性格。ずっと何か食べてる。