和歌山県紀の川市のJR打田駅から歩いてすぐそこにある、昔ながらの趣ある喫茶店「雅園(がえん)」。同店は創業51年の歴史を持つ老舗喫茶店で、2022年に前オーナーから近所のパン屋の東さん親子が受け継ぎました。パン屋さんが作る本格カツサンドに、SNS映えするメニューも。オーナー親子が作る居心地の良さに、リピーターも続出です。
51年の歴史を受け継いだ東さん親子
紀の川市のJR打田駅から徒歩3分の場所にある、創業51年の歴史を持つ「雅園」。少し色褪せたレンガ造りの外観が歴史の長さを物語っています。2022年に惜しまれつつ閉店した同店を前オーナーから引き継いだのは、近所にあるパン屋「Pain de Panier(パン・ド・パニエ)」の東さん親子。
リニューアルオープンにあたり、すべてを新しくするのではなく古き良き時代の空間を残しながらも、メニューを一新したりSNSでの発信など、今までの雅園ファンだけでなく、新たな客層へのアプローチを行い、「インスタで知って来ました」というお客さんも多いとか。
「レトロ」で「モダン」がかわいいメニュー
揚げたてでジューシーなカツとトーストされたパン(もちろん「Pain de Panier」のパン!)のサクッと感がたまらない「厚切りカツサンド」(900円)は、「パン屋さんの作るカツサンドだけあって本格派」と、同店の人気メニュー。
アデリアレトロのかわいいグラスに注がれた、THE喫茶店の「クリームソーダ」(650円)にも心躍ります。その他、珈琲にもこだわりがあり、岩出市の「KAMIN COFFEE ROASTERS(カミンコーヒーロースターズ)」焙煎のコーヒー豆を使用した本格派「珈琲」(ホット・500円)も、こっくりとした深みのある味わい。
地域の人たちの憩いの場所
長年の歴史を引き継ぎたいという思い、そして「地域コミュニティ」としての機能を受け継ぎたいという思いから、同店を受け継いだ東さん親子。取材中もたくさんのお客さんが訪れ、とても和やかな雰囲気でした。
雅園の企画・広報を担当している娘の詩歩さんは、会社を経営されながら(!)、大学で観光学を専攻しています。「「雅園」が日常の「間」のような存在になってほしい。珈琲を飲む時間は、人生においての拍を置くような役割を持っていると思う」と話してくれた詩歩さん。地域活性化のひとつとして、同店ではさまざまなイベントが行われています。
取材を行った日は、橋本市を中心に活動されているシンガーソングライターの浦部陽介さんの弾き語りライブが行われました。浦部さんの力強い歌声と軽快なトークに、お客さんたちもみんなで大盛り上がり!
「東さん親子は人と人とを繋げる天才」だと、一緒に居合わせたお客さんが話してくれました。これまでも、またこれからも、居心地の良い「地域の人たちの憩いの場所」として、「雅園」はあり続けます。
名称 | 雅園(がえん) |
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所在地 | 和歌山県紀の川市西大井143 |
電話番号 | 0736-77-3903 |
営業時間 | 月~金曜 8:00~17:00 |
定休日 | 土・日曜・祝日 |
駐車場 | あり |
web | https://www.instagram.com/gaen_wakayama/ |
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※掲載各店の判断により、営業形態や営業時間、メニュー等が変更されている場合があります。
和歌山市出身・在住のフリーライター。おいしいものをこよなく愛し、ロカルわかやまではグルメ記事ばかりを担当。生まれ育った和歌山の‟素敵”を、もっと発信していきたいです。多趣味で、カフェ巡り・カメラ・ミニチュアフード作り・読書・映画鑑賞などが好き。