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和歌山県民がおすすめ!お土産にも喜ばれる食卓のお供10選

公開日 2024.01.17

和歌山に語り継がれる伝統の味、中でも食卓のお供やお土産にもぴったりの商品を紹介します。和歌山県民おなじみのパリっ子など、他府県の人にもぜひおすすめしたい、よりすぐりの10品です。

北畑海苔店の「パリッ子」

ごはんが何杯でも進む県民心の味
親子3世代に刻まれる味の記憶

日々お世話になっている県民心の味「パリッ子」。創業100年を超える北畑海苔店のヒット商品で、おいしい・大容量に加え、当時としては斬新な“ジッパー付き”の便利さがウケて、40年以上の長きにわたり愛されています。

「ごはんが進む少し濃いめの味付け。高品質のブランドのりとして知られる九州有明産のものを使用し、口当たり良く仕上げています」と、4代目の北畑博史さん。原料となる塩も砂糖も、開発当時のまま。味付けは一子相伝。親子3世代のファンも多く、故郷の味としてそれぞれの記憶に刻まれています。

「パリッ子」といえば野球少年のピッチャーのキャラクター。のりの品質がアップしたゴールドもあり、よく見ると絵柄はバッター。昔はミニのキャッチャーもあり3兄弟として活躍していました。

「パリっ子」(720円)
名称 北畑海苔店
所在地 和歌山県和歌山市和歌浦中2-1-23 地図
電話番号 073-444-0338
営業時間 8:00~17:00
定休日 土・日曜、祝日
駐車場 あり
web https://www.kitabatanori.com/
Instagram @kitabataparikko

トリハルの「国産上焼き鰻」

鰻の香ばしさとうま味の広がり
妙技が光る職人の焼きの世界

フォルテワジマの西隣、モクモクと紀州備長炭の煙に誘われてのぞくと、立派な国産鰻がおいしいにおいを漂わせて焼かれています。創業は明治時代で、店主の田中利明さんは4代目。「焼きは一生、毎日が真剣勝負」と。五感を使って煙の出方や香りなどを瞬時に見極め、火と鰻と対話しながらその一尾のベストを決めます。

焼き場のすぐ横には、創業以来継ぎ足してきた秘伝のタレ。くぐらすたびに香りが上がります。奥でさばいたばかりの肉厚な鰻が、みるみる黄金色に輝く技の妙。サクッジュワッ…違いは口に入れた瞬間に分かります。

焼きとタレ、そして国産鰻へのこだわり。生きたまま仕入れ、すぐに地下水を張った桶の中へ。朝一番に腹開きで手早くさばき、焼きの工程へ進みます。その技を後ろで食い入るように見つめる娘婿の5代目。最近、焼き鳥は5代目が焼き場に入っています。「上焼き鰻」1尾約3800円~4700円(グラム売り)。

名称 トリハル
所在地 和歌山市南大工町20 地図
電話番号 073-4224088
営業時間 8:30~17:00
(売り切れ次第終了)
定休日 火曜、第3水曜(第3火・水曜は連休)
駐車場 なし
web https://toriharu.mods.jp/index.html/

濱辰商店の「かまぼこ」

創業120年を迎える老舗

早朝からモクモクと湯気が立ち上り、職人たちが忙しなく動き回っている。120年前から変わらない老舗かまぼこ店「濱辰商店」の日常です。そんな濱辰のかまぼこのおいしさは、地元でも折り紙付き。看板商品は2代目が考案した「扇かまぼこ」。さらにショーケースに作りたてが並ぶ「あげかまシリーズ」は毎日の定番。

「扇かまぼこ」の考案者でもある2代目は昭和の大相撲力士・和歌木山。シュッとした男前で、相撲にも仕事にもまじめ一直線。扇かまぼこのモチーフは大相撲の呼出が使う扇。縁起の良さもあり、結婚式や祝いの日の贈り物、また紅・白・焼きと華やかな彩りでおせちの定番にもなっています。1本1512円。

たこ、ささがきごぼう、しょうが、ピリからげそなど味のバリエーションもさることながら、艶と弾力に油のジューシーさが加わり、一口サイズの食べやすさもあって手が止まらない。おやつ・おつまみの他、そのまま食卓に出せるおかずとして、これほど頼もしい主婦の味方はない。

すり身の原料として一級品のエソやハモ、イトヨリなどを使い、より自然のうま味に近い味わいを追求。表面には艶があり、ひと目で分かる弾力としっとりとした質感。当然、口の中でもプリッと弾け、かみしめるごとに魚の濃厚なうま味が広がります。これぞ職人が作る本物の味わい。

夏に売れる商品を…と考案したのが、毎日の定番となったあげかまシリーズ。店頭では作りたての量り売りもあり、たこ、たまねぎ、ささがきごぼう、ねぎしょうが、しょうが、ピリからごぼう、ピリからげそと、お気に入りを好きなだけ。スーパーや産直市場ではパック入りが並びます。

さらにかまぼこ伝道師として2024年4月には新たに、キッチンカー「SEA by hamatatsu」が始動。新鮮なすり身をそのまま揚げ、ふわふわのボール状に仕上げた新感覚の練り物。その新食感で、県内外にかまぼこ旋風を巻き起こす予定です。

名称 濱辰商店
所在地 和歌山県和歌山市雄松町3-48-1 地図
電話番号 073-402-1738
営業時間 9:00~18:00
定休日 水・日曜
web https://www.hamatatsu.co.jp
Instagram @kamaboko_hamatatsu

べっちんさんの「早なれ寿司」

サバと酢飯、絶妙の甘み
郷土の味を未来に繋いで

海南市船尾で70年以上「早なれ寿司」を提供し、2018年に閉店した「山忠」。カフェ「べっちんさん」のオーナー・中山一さんが“この味を継承したい”と、山忠店主に直談判したところ「黒江でうちの味を続けてもらえるなら」と快諾。スタッフが直接指導を受け寿司(すし)作りの技術を取得し、カフェの看板メニューとなりました。

明治末期に建てられた古民家を再生したレトロな雰囲気の店内では、お椀サイズの温かい紀州そばと早なれ寿司のセット(1155円〜)などのメニューがスタンバイ。絶品の早なれ寿司を頬張りましょう。

「早なれ寿司」の持ち帰りは1個324円。好きな個数で販売。

「早なれ寿司」の持ち帰りは1個324円。好きな個数で販売。
名称 べっちんさん
所在地 和歌山県海南市黒江659 地図
電話番号 073-488-3369
営業時間 10:00~17:00(OS16:30)
定休日 火・水曜 ※祝日の場合営業。
駐車場 あり
web https://www.bettinsan.jp/
Instagram @vettin.san

しらす屋 前福の「天日干しちりめん山椒」

ごはんがススム!ピリッとしびれる大人の味

慶応元(1865)年に魚の仲買いから始まり、徐々にしらす加工に移行。明治36(1903)年しらす専門店「前福」が誕生しました。「天日干しちりめん山椒(さんしょう)」(50g550円)は約25年前、社長の前田芳宏さんが「しらすの本場ならではのちりめん山椒を作りたい」と試行錯誤を重ね作り上げました。

素材は湯浅湾で獲れた新鮮しらす、緑のダイヤと呼ばれる有田川町産のぶどう山椒、そして湯浅の醤油という黄金トライアングル。じっくり丁寧に炊き上げ、天日に干すという一工夫でうま味アップ。酒のつまみとしてもおすすめですよ。

構想3年、2023年に登場した「しらすのアヒージョ」。パスタソースやおにぎりの具材など、洋風アレンジが楽しめると好評。市場近くの釜場に獲れたての新鮮なしらすを運び、すぐにゆでの工程へ。有田川の伏流水と天然塩だけで作ったこだわりのしらすです。

名称 しらす屋 前福
所在地 和歌山県有田郡湯浅町栖原407 地図
電話番号 0737-63-3156
営業時間 9:00〜17:00
定休日 日曜
駐車場 あり
web https://www.maefuku.com
Instagram @shirasu_maefuku

丸新本家の「金山寺味噌」

時代につなぐ和歌山の食文化

和歌山の食文化を守りたい。その思いを前面に押し出し、味噌&醤油造りに邁進する「丸新本家」5代目。モットーは「ええもん使って真面目に造る」。「素材が本物でああればシンプルなほどうまい、だから原料は国産。手間を惜しまず丁寧に製造している」5代目の新古さんは話します。

「具だくさん金山寺味噌」(150g496円)

国道42号線沿いにそびえる味噌と醤油のアミューズメントパーク。醤油蔵の見学だけでなく櫂(かい)入れや醤油作りの体験もでき、連日、国内外からの環境客であふれています。驚愕の商品数を誇るショップも併設。

名称 丸新本家 湯浅本店
所在地 和歌山県有田郡湯浅町湯浅1464-1 地図
電話番号 0737-62-2267
営業時間 9:00~18:00
定休日 無休(年末年始を除く)
駐車場 あり
web https://www.marushinhonke.com/
Instagram @yuasasoysauce

日高川町生活研究グループ美山支部の「ごんちゃん」

コリコリの歯応えがクセになる‼︎
美山地域に伝わる“おふくろの味”

2022年度のプレミア和歌山で審査委員特別賞を受賞した美山地域の郷土料理「ごんちゃん」。地元で“ごんぱち”と呼ばれるイタドリの惣菜で、美山の主婦たちが特産品として開発しました。販売から40年余り、今では売り切れ御免の人気商品。

ほんのり醤油ベースの味付けで、コリコリの歯応えがクセになるおいしさ。「美山の春の味覚。収穫シーズンは夜なべして皮むき。独自の塩漬けで食感と色合いをキープしています」と、イタドリ部会の会長・竿本みき代さんは話します。休耕地でのイタドリ栽培にも尽力し、郷土の味わいを守り伝えています。

歯応えが最大の魅力の「ごんちゃん」。イタドリ自体、実は栄養価が高く、穂先にも皮にも利用価値があるそうです。2022年にはその部分を使い、3年の歳月をかけて新たにジャム、ドレッシング、お茶を開発しました。

「ごんちゃん」(648円)
名称 日高川町生活研究グループ美山支部
所在地 和歌山県日高郡日高川町川原河201‐1(美山ふるさと産品加工所内) 地図
電話番号 080-2532-6140
営業時間 8:00~20:00
定休日 年中無休
web https://miyamaseiken.com
Instagram @miyamaseiken

マルサの「うつぼ小明石煮」

戦後からの味を引き継ぎ後世に
珍味ウツボは優れた健康食

ウツボのイメージが一変する紀南珍味。パリパリに乾いたウツボを骨ごと刻んで唐揚げにしたもので、表面には特製の甘辛いあめダレがたっぷり。おやつにも酒のアテにもなるひと品。「もとは戦後すぐ、串本の伊平次屋で作られていたもの。後継者がなく、縁あってうちでその味を引き継ぎました」と、マルサの3代目・左海伸和さんは話します。

そこから35年余り、田辺名物としても定着。タンパク質やカルシウム、コラーゲンなど豊富で、健康食品としても注目される。子どもたちに受けがいい塩味の「ぽりぽり揚げ」も評判。

「うつぼ小明石煮」(378円)。創業から90年。主力は紀伊田辺を代表する味で、高級かまぼこの代名詞「なんば焼き」。正月シーズンには「ごぼう巻き」や、切り口が扇の形をした「地紙蒲鉾」も好評。

名称 マルサ
所在地 和歌山県田辺市福路町16 地図
電話番号 0739-24-0220
営業時間 8:00~17:00
定休日 土・日曜、祝日
駐車場 あり
web http://www.tanabe-marusa.jp

おざきのひものの「トロサバのみりん干し」

鮮度にこだわり漁場の眼前で営業
思い出に残る“串本・和歌山の味”

「干物は鮮度が命。脂の乗りと鮮度で味わいが決まる。作り置きせず、基本は当日製造の当日出荷。思い出に残る“和歌山・串本の味”をお届けします」と串本で75年、景勝地・橋杭岩の西側で干物加工を手がける「おざきのひもの」4代目の尾㟢仁一さん。

定番は約20種。旬に合わせて店頭に並ぶ魚種も変化します。売れ筋は、代々受け継がれた秘伝のタレを使用するみりん干し。中でも「トロサバのみりん干し」は、脂の乗りがすごくごはんによく合う人気の逸品。店頭では定食の提供もあり、一度食べればリピートすること請け合いです。

「トロサバのみりん干し」(650円)、「うるめ丸干し」(500円)など。
名称 おざきのひもの
所在地 和歌山県東牟婁郡串本町鬮野川1595-7 地図
電話番号 0735-62-0337
営業時間 7:30~18:00(店内の食事は11:00〜15:00)
定休日 無休
web https://www.ozakinohimono.com
Instagram @ozakinohimono

重大屋由谷商店の「鯨の竜田揚げ」

鯨は日本伝統の食文化
家庭で手軽においしく調理

鯨は太地のソールフード。中でも竜田揚げは、戦後の学校給食で広く利用されたおかずで、昭和の世代にはなじみ深い。「太地の鯨の特徴は鮮度。その身は皮から肉、内蔵まで余すところなく食べられ、調理法も刺し身、焼き、揚げとバラエティー豊か。だからこそ家庭でももっと手軽に…がモットーです」と、3代目で鯨解体師の由谷恭兵さん。

生姜の効いたタレに漬け込み、しっかり下味をつけ、粉をまぶして急速冷凍。あとは凍ったまま食べる前に約2分、揚げるだけ。高タンパクで低カロリー、おいしい鯨肉をご賞味あれ。

20歳で屋号を継ぎ、鯨の解体作業や肉の選別などの技術研鑽と経験を重ねて15年。加工を通して鯨肉をより手軽に、3代目として伝統の食文化を後世へ伝えます。凍ったまま揚げるだけ。

工場と店舗を漁場の目の前に併設。熟練の技で手開きし、一枚一枚丁寧に加工。頭や中骨を取った干物など、おいしさにも食べやすさにも工夫を凝らし消費者のニーズに全力で応えます。

「鯨の竜田揚げ」(480円)

赤肉や本皮、尾ビレのオバキなど、家庭で調理しやすく真空パックで提供。

名称 重大屋由谷商店
所在地 和歌山県東牟婁郡太地町太地3077-26 地図
電話番号 0735-59-2191
営業時間 9:00〜17:00
定休日 土曜
駐車場 あり
web https://jyutaya.com
Instagram @jyutaya_yutani