和歌山土産の定番、「デラックスケーキ」や「本の字饅頭」をはじめ、地元民に大人気の和洋菓子などを紹介します。和歌山観光の際はぜひチェックしてみて!
目次
総本家駿河屋善右衛門のお菓子
絶品和スイーツ続々誕生!
23代目が継承する和の真髄
あらゆる世代の県民が知る和歌山のお菓子、「総本家駿河屋」の銘菓「本ノ字饅頭(まんじゅう)」。創業は1461年の室町時代。560周年となった2021年には、原点回帰の意味合いも込めて屋号を「総本家 駿河屋善右衛門」に変更しています。
江戸時代には参勤交代の携行食としても重宝された歴史ある饅頭で、ほんのり甘くうま味のある生地は創業時から守られる秘伝の配合。毎朝作りたてのふっくらとした酒饅頭が、各店舗に並べられます。
新ブランドとして立ち上げたのが、創業時の屋号を用いた「鶴屋善右衛門」。すみ分けることで分かりやすく、相乗効果も発揮しながらお菓子の可能性を探ります。「駿河屋が伝統の味を守る“継承”であれば、鶴屋が和菓子と洋菓子の垣根を超えた“革新と進化”。
鶴屋の推しは、見た目もおしゃれな一口大の「生菓子」。小さいながらも和菓子の真髄が詰まったひと品です。新発売はとら焼き模様の「鶴屋ロール」小倉・抹茶・栗。モチモチ食感の生地に、自慢のあんを使った生クリームがたっぷり。
名称 | 総本家駿河屋善右衛門 本社工場 小倉店 |
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所在地 | 和歌山県和歌山市小倉25 |
電話番号 | 073-488-1187 |
営業時間 | 9:00~18:00 茶寮:10:00~16:00 |
定休日 | 無休(臨時休業あり) |
web | https://www.souhonke-surugaya.co.jp/ |
@souhonke_surugaya_zen_emon |
伊藤農園の「ジュース」
2024年4月に常設カフェが誕生!
有田みかんで人と街を元気に
甘くて濃くてみずみずしくて、糖度以上の甘みを喉の奥で感じる「有田みかん」。温暖な気候と豊かな土壌を生かし、山の急斜面に段々畑を作って始まった有田のみかん栽培。その中で、伊藤農園の園地は現在18haの東京ドーム約4個分。そこで一切農薬を使わない草成栽培を行い、ふかふかのやわらかい土づくりを実践。天然の栄養が健康なみかんを育てているんですね。
独自開発の搾汁機でおいしさだけを抽出するこだわり。ぜいたくに果肉だけを搾ったジュースだから、コクがありつつも味わいがクリア。種類から選べ、みかん・きよみ・不知火・はっさくは2023年のモンドセレクション最高金賞を獲得した傑作です。
2024年4月からは直営店「みかんの木」の横に常設カフェが誕生。好評だったみかんパフェなども提供します。みかん狩りも楽しめる憩いの場。ゆくゆくは人が集まる有田を目指し、農園ビレッジを計画中だそうです。
名称 | 伊藤農園 みかんの木 |
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所在地 | 和歌山県有田市宮原町滝川原518 |
電話番号 | 0120-89-7053 |
営業時間 | 9:00~17:30 |
定休日 | 無休(GW、お盆、年末年始を除く) |
web | https://www.ito-noen.com/mikannoki/ |
@ito_noen |
浪花堂の「おだんご」
追いきな粉でさらに香ばしく
やわらかさMAX! 究極のだんご
御年80歳のベテラン菓子職人が作る究極の「おだんご」。常に“出来たて”が提供できるように少量ずつをスタンバイ。香ばしいきな粉を全体にまとわしながら、やさしく串に刺していきます。良い素材と確かな技術。
出来たては、ほどけるやわらかさときな粉の風味が一層際立ちます。うれしい“追いきな粉”付き。
名称 | 浪花堂(なにわどう) |
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所在地 | 和歌山県橋本市高野口町小田678 |
電話番号 | 0736-42-2415 |
営業時間 | 8:30~17:30 |
定休日 | 月・火曜 |
駐車場 | あり |
野田商店の「ひじきのシフォンケーキ」
甘さの奥にある栄養とうま味
健康志向の今こそ乾物スイーツ
高い栄養価と凝縮されたうま味。乾物を扱って75年になる卸の老舗が手がけるスイーツです。中でも「ひじきのシフォンケーキ」は、子どもの安心・安全・健康を気遣うお母さんたちの要望で生まれました。開発に1年半。加太産のひじきのほか、小麦粉も卵も国産にこだわり、ふんわりしっとりの独自の配合を見いだしました。
「ベースは特製のひじき煮。和洋のコラボで、甘さの中にあるうま味とコクが特徴です」と3代目・野田智也さん。かんぶつマエストロとしてNHK「まる得マガジン」にも出演。“かんぶつ王子”としてマルチに活躍中です。
名称 | 3時のかんぶつ屋さん(マルサン野田商店) |
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所在地 | 和歌山県海南市藤白189-1 |
電話番号 | 073-482-3424 |
営業時間 | 11:00~18:00 |
定休日 | 日・月曜 |
駐車場 | あり |
web | https://maru3-noda.jp/ |
@maru3.noda_sho_ten |
日の出堂の「かえるまんじゅう」
印南のシンボルがお菓子に!
約50種を超える和菓子、洋菓子、パンなど全て手作り。創業70年を超える地域ではおなじみの店です。各家庭の朝食の時間に合わせて7:30から店を開けているので、朝ごはんに出来立てのパンを買いに来るご近所さんも多いとか。
名物の「かえるまんじゅう」は、平成6(1994)年に印南町のシンボルとしてかえる橋ができ、それを見た2代目店主の清水芳文さんが「印南町の新しい名物菓子になれば」と考えたそうです。黄身あんたっぷりの乳菓で、ほんのりとミルクの香りがする懐かしい味。表情がそれぞれ違うのもご愛嬌。
名称 | 日の出堂 |
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所在地 | 和歌山県日高郡印南町印南2265-14 |
電話番号 | 0738-42-0063 |
営業時間 | 7:30〜19:00 |
定休日 | 日曜 ※12月31日〜1月5日は休み |
駐車場 | あり |
かつら堂の「いももち」
梅林の季節は500個以上が秒で消える人気商品
梅の時期になると1日に500個以上売れるという名物「いももち」。戦中から続くみなべ町の郷土菓子で、梅林観光のお土産として広く知られるようになりました。早朝4:00から芋を蒸し上げ、餅作り開始。あんを準備し、5:00には包みの工程に入ります。そこで登場するのが、御年90歳のサワエおばあちゃん。慣れた手つきで、ふんわりと丸く。「うちはとにかくやわらかいのが特徴。仕上げは母にお任せです」と、3代目の桂卓哉さん。持っただけで形が変わるやわらかさ。深みのある紅あずまの甘みが生きたひと品。口に入れると秒でなくなります。
創業は大正時代。3代目が作る菓子は、和と洋の二刀流。どちらも味わいを極めるため、素材にこだわり一つ一つ丁寧に手作りです。
名称 | かつら堂 |
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所在地 | 和歌山県日高郡みなべ町北道257 |
電話番号 | 0739-72-2215 |
営業時間 | 8:00〜18:30 |
定休日 | 不定休 ※1月1日のみ休み。2日から営業 |
駐車場 | あり |
@katsura.dou |
あんちんの「あんちんのもちもちつりがね饅頭」
ほっかほか! 焼き立てを手に
和歌山最古の寺巡り
安珍清姫の悲恋の伝説が残る道成寺の参道にある土産店。店頭で饅頭を焼き始めると、芳ばしい香りが店先まで広がり幸せな気分に。「目を離すと焦げ目にムラが出るのでつきっきりの作業です」と、職人歴22年の井上誠さん。
味は定番の黒こしあん、白こしあん、つぶあん、栗あん、カスタード、キャラメル、そしてオリジナルの梅あんと幅広いラインアップ。米粉を使用しているのでもっちりとした食感が特徴です。1月中旬からはチョコレートが登場するので、一味違うバレンタインギフトを探している人もぜひ !
名称 | OTERA MAE ANCHIN(おてらまえ あんちん) |
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所在地 | 和歌山県日高郡日高川町鐘巻1745-3 |
電話番号 | 0738-24-1500 |
営業時間 | 9:00~17:00 |
定休日 | 無休 |
web | https://anchin.jp/ |
@oteramaeanchin |
鈴屋の「デラックスケーキ」
2024年はメモリアルイヤー
春には限定缶が登場!
大正13(1924)年創業の老舗菓子店。名物デラックスケーキは、日本が高度経済成長期といわれる1960年代に誕生しました。しっとりカステラにオリジナルのジャムを挟み、ホワイトチョコでコーティング。銀地に金文字、赤い鈴が愛らしいパッケージも発売当初のままで、このレトロなデザインが“エモい”と若い女性から絶大な支持を受けています。
2024年に迎える100周年を記念して、春ごろにオリジナル記念缶入りのデラックスケーキ(4個入り)を販売。100年に一度のパッケージはお宝になること必須ですよ。
名称 | 鈴屋 |
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所在地 | 和歌山県田辺市湊15-11 |
電話番号 | 0739-22-0436 |
営業時間 | 8:00~18:00(元旦は10:00~15:00) |
定休日 | 無休 |
web | http://dxcake.jp/ |
辻の餅の「おけし餅」
天保年間、江戸時代の創業
南方熊楠も愛した餅菓子
江戸時代、露店営業からスタート。甘党だった南方熊楠が懐いっぱいに買い込んだというエピソードもあるほど、長きに渡り愛され続けている和菓子店です。名物「おけし餅」は、頭の上の部分だけ丸く髪を残した江戸時代の子どもの「お芥子(けし)頭」がその名の由来。餅の表と裏に盛り付けられた程よい甘さの粒あん、とろけるほどの滑らかな餅です。1つ頬張れば2つ、3つとやめられない止まらない!「早朝5:30から餅をつき始め、作るのはその日の分だけ。遠方から訪れ、数十個単位で購入される方もいるんですよ」と女将さん。
熊野古道の角(辻)に面した場所にあり、お客の間で自然と「辻の餅」と呼ばれるように。粒あんは十勝産の小豆、もち米も厳選した国産のものを使用しています。
名称 | 辻の餅 |
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所在地 | 和歌山県田辺市北新町1 |
電話番号 | 0739-22-1665 |
営業時間 | 8:30〜17:00(なくなり次第終了) |
定休日 | 火曜、月2回月曜休みの場合あり ※1月1日〜4日は休み |
駐車場 | あり |
熊野鼓動の「釜餅」
口伝えでつないだ“ないしょもち”
熊野本宮の名物として次代に継承
古道歩きの旅人をもてなした“山祝餅”が起源とも。その昔、地元では貴重なもち米を各家庭でこっそり炊いて食べていたことから、別名「ないしょもち」とも言われています。こだわりは口伝えで受け継がれたおばあちゃんの手法にならい、炊いたもち米を手で半つき状態にし、たっぷりのあんを入れて薄く包むこと。それは熟練の技がないと包み切れないほどの薄さ。味わいはよもぎ・古代米・くるみの3種類。半つきの程よい食感と小豆あんの素朴な味わい…どこか懐かしい味です。
もち米は大斎原の大鳥居前にある田んぼで、提携農家が丹精込めて栽培しています。神域からの恵みを無添加で、そのまま素材の味を生かします。直営店の八咫庵ではイートインのほか、自慢の熊野名産品が並んでいます。
名称 | 熊野鼓動 八咫庵(やたあん) |
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所在地 | 和歌山県田辺市本宮町本宮108-1 |
電話番号 | 0735-30-0913 |
営業時間 | 10:30~15:30 |
定休日 | 火~木曜 |
駐車場 | あり |
web | https://kumano-kodou.net/ |
@yataan_kumano |
和歌山で生まれ和歌山で育ち、数年九州で生活するも、和歌山が好きすぎて夫を連れて戻ってきた。5人の子供たちと毎日賑やかに過ごす兼業主婦。ツイッター民、オンラインゲーム、海外ドラマ、心霊動画好きの根暗、大雑把な性格。ずっと何か食べてる。