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政調費の返還請求命じる 地裁が知事に

公開日 2019.09.23

2011年5月~12年度の和歌山県議会議員の政務調査費(現在は政務活動費)の一部に違法な支出があったとして、「市民オンブズマンわかやま」が仁坂吉伸知事に対し、当時県議を務めていた11人に計約1815万円の返還を請求するよう求めた訴訟の判決が20日、和歌山市の和歌山地裁であり、地裁はそのうち10人分の計約1445万円の返還を求めるよう命じた。

一方で、時効分については、仁坂知事が注意義務を怠ったとして、損害賠償をするよう求めたが、棄却した。

市民オンブズマンの畑中正好事務局長は「議員についての要求はほぼ認められたので、一定の評価をしているが、時効分について知事の注意義務違反が認められなかったことは承服しかねる。判決文を読み込んだ上で今後の対応を検討したい」と話し、仁坂知事は「一部県の主張が認められず残念。控訴するかどうかを含め、判決内容をよく検討したい」とのコメントを発表した。