HOME グルメ 【和歌山市】「春栄堂」和歌浦で100年愛される和洋菓子屋の名物“シューパリ”の始まり

和歌山市和歌浦の明光商店街に店を構える、1925年に創業した老舗和洋菓子屋「春栄堂(しゅんえいどう)」。全国メディアでもたびたび取り上げられる、和歌山県民自慢の人気店です。同店の名物は、ザクザクのシュー皮が特徴のシュークリーム「シューパリ」。同店の代名詞ともいえるシューパリの誕生秘話や名前の由来について、3代目にお話を伺いました。

愛されて100年
和歌浦の老舗和洋菓子屋

昭和のノスタルジックな風景が残る、和歌浦にある明光商店街の一角に並ぶ「春栄堂(しゅんえいどう)」。

1925年の創業からこの地で100年愛されてきた同店は、和歌山県民が“地元の自慢”として名前を挙げるほどの名店です。

「お客さんから『春栄堂のお菓子が一番おいしい』と言ってもらえるのが何よりも嬉しいです」と穏やかな笑顔で話すのは、3代目の南克勲(よしのり)さん。「お客さんには“とっておき”を食べてほしい」と何度も試作を重ねて納得のいく食材を使用して作った商品は、作り置きはせずできたてを提供することを心掛けているそうです。

同店名物「シューパリ」は
3代目が生み出した革新の味

和菓子やケーキなど多彩なラインアップの中で絶大な人気を誇るのが、同店名物「シューパリ」。表面に香ばしいアーモンドをまぶしザクッとした食感のシュー皮の中に、濃厚なカスタードと生クリームを溢れんばかりにたっぷりと詰めた逸品で、1日に約1000個(多い日では1500個!)も売れるほど。

今では同店の代名詞ともいえるシューパリですが、誕生したのは2026年現在から約35年前の1990年頃。南さんの祖父が創業した当時はお饅頭やお餅を扱う和菓子専門店でしたが、3代目にあたる南さんが同店に洋菓子を取り入れました。

「昔は和菓子よりもケーキの方が好きで(笑)。20代の頃は休みのたびに研究がてら大阪や神戸、京都のお店に足を運んでいました。その時に出会ったシュークリームがすごくおいしくて。当時はふわふわとしたシュークリームが主流でしたが、その時に食べたのはシュー皮が固めのシュークリーム。それに衝撃を受けて『自分でも作ってみたい』と何度も試行錯誤を重ねて『シューパリ』が誕生しました」と南さん。

「シューパリ」というネーミングについて、南さんは「アーモンドダイスを乗せシュー皮を固く仕上げたシュークリームのことをパリジェンヌといい、うちでも最初は『シューパリジェンヌ』という名前で販売していたのですが、人気が出だしたらお客さんから『シューパリ』と呼ばれるようになり、響きもいいのでそのままそう呼ぶようにしました。よく『シュー皮が“パリパリ”しているからシューパリなの?』と聞かれますが、その“パリ”ではないんです(笑)」と茶目っ気たっぷりに話してくれました。

きまぐれ苺シュー(410円)

王道のシューパリ以外にも名品が勢ぞろい。見た目も愛らしい「きまぐれ苺シュー」は、カスタードと生クリーム、そして和歌山のブランドいちご「まりひめ」を使用したいちごの旬の季節限定の商品。いちごの瑞々しい酸味とクリームの濃厚な甘さが相性抜群。

シュープリン(345円)

卵の濃厚な味わいが堪能できる自家製の焼きプリンを、カスタードと生クリームでふんわり包み込んだ「シュープリン」。

抹茶パリ(237円)

個人的なイチオシを述べさせていただくなら「抹茶パリ」。「抹茶の味が“ガツン”とくるように」と香り高い宇治抹茶をたっぷりと配合したクリームは、他では味わえない抹茶の濃厚な旨みが堪能できます。

チョコがけ生チョコシューパリ(291円)

ベルギー産のクーベルチュールで作った生チョコクリームを、パリパリのチョコをトッピングしたシュー皮で包んだ、チョコ好きにはたまらない「チョコがけ生チョコシューパリ」。

桜餅パイ(216円)

ヨーロッパ産の発酵バターを使用したパイ生地で桜餅を包んだ「桜餅パイ」は、和洋菓子屋ならではのユニークな商品。サクッとしたパイ生地の塩味と、もちもちの食感の桜餅のやさしい甘さのコントラストが絶妙。

地元民が誇る春栄堂のシューパリを
ぜひ食べてみて

100年の歴史が育んだ伝統と、3代目の情熱が生んだ革新の味。
和歌浦に来たなら、地元民が誇る春栄堂のシューパリをぜひご賞味あれ。

名称 菓匠 春栄堂
所在地 和歌山県和歌山市和歌浦中1-5-13 地図
電話番号 073-444-0571
営業時間 8:00~17:30
定休日 水・日曜
駐車場 あり