【和歌山市】5つの神社仏閣の御朱印巡りで「紀州てまり型 特別御朱印」を完成させよう！

5社寺が結束した「あさも和（わ）」
御朱印巡りで和歌山市内の観光振興も

2000年あたりから全国各地のパワースポット巡りや、その際に訪れた社寺の御朱印を集める女性が増え、「御朱印ガール」といった言葉が生まれるほどのブームが巻き起こり、今も人気です。

恵運寺（和歌山市吹上）の山本寿法住職は、御朱印の人気に着目。「和歌山市でも参拝者の御朱印巡りをきっかけにして観光振興に役立てることはできないか…」と考えていました。すでに御朱印を頒布して人気になっていた和歌山県護国神社、刺田比古神社、多賀神社、了法寺に声をかけ、2025年7月に5社寺が神仏和合の精神で結束して「紀州神仏霊場 あさも和（わ）」が発足。御朱印巡りを普及させることになりました。

そして、5社寺それぞれの紋の刺しゅうが施された、扇型の「特別切り絵御朱印」が完成。2025年11月1日から、頒布が開始されました。

参拝者は、2026年4月30日までに5社寺を巡って御朱印を集めれば満願となり、最後に訪れた社寺で、和歌山城などがあしらわれた「あさも和 特製満願証（台紙）」がもらえます（上の写真左側。写真右側は反対面。額は別売り）。巡る順番は自由です。

この台紙に5社寺の特別切り絵御朱印を貼ることで、“物事が丸く収まるように”や、“子孫繁栄”との願いが込められた、紀州てまり型の大きな御朱印を完成させることができるのです。

【授与志納料】1体につき 1600円

満願の景品として、和歌山県立みはま支援学校（美浜町）の児童・生徒が制作・販売している缶バッジも授与されます。同校の支援活動の一環になればと、景品にこの缶バッジが採用されました。

尾花正啓和歌山市長に表敬訪問（2025年10月29日／和歌山市秘書課提供写真）。

5社寺の紹介

それでは、「紀州神仏霊場 あさも和」に参加している5社寺を紹介しましょう（五十音順）。

恵運寺（えうんじ）

1619年創建。日本三大忍術伝書「正忍記」の著者である名取三十郎の墓石と位牌（はい）が発見されたことから、紀州忍術ゆかりの寺としても有名です。

刺田比古神社（さすたひこじんじゃ）

和歌山城の氏神で、徳川吉宗の拾い親の神社。岡（広瀬、大新、番丁、吹上、芦原、新南地区）の産土神として、「岡の宮」の名で知られています。

多賀神社（たがじんじゃ）

近江・多賀大社の分祀（ぶんし）。いのち神、夫婦縁結びの神、開運隆昌の神として「お多賀さん」の愛称で、古くから多くの人々に親しまれています。

了法寺（りょうほうじ）

日本で2ヵ寺でしか保有例のない貴重な「立体涅槃（ねはん）群像」を有し、毎年3月15日に行われる涅槃会で開帳されます。

和歌山県護国神社
（わかやまけんごこくじんじゃ）

明治戊辰の役以降に国難に殉じた、和歌山県出身の戦没者3万6670柱の英霊がまつられています。和歌山城の敷地内に鎮座。

「あさも和」大代表の山本住職は今後の展望として、「神仏問わず授与所の拡大を図り、社寺以外にも市内各観光名所との連携や、お店などを巡る仕組みも考えていきたい」と話しています。

2026年4月30日（木）まで、初詣や合格祈願の折などで御朱印を求め、和歌山市内の5社寺を巡ってください。